ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき。」

ともき「ちぃっす」

崇「……」

悠「なんだ、崇来てたのか。」

澪「しっ…」

悠「あー?」

澪「寝てるんだよ」

悠「コイツもよく寝るなぁ」

本郷「ふっ…」

悠「ともきゅん、頼む」

ともき「『崇さんは多忙で寝食を削っている。お前のように惰眠を貪ってるとは訳が違う。』ってさ」

悠「あーあーそーですかー。すいませんね。」

ともき「露骨に機嫌悪くなるなよ」

美喜「否定ができないからじゃない?」

澪「オーナーも核心に焼きごて当てるようなこと言わないでください」

悠「お前ら実は俺のこと嫌いだろ」

ともき「俺は違うだろ?!」

美喜「まぁ、普通かしら」

悠「普通が一番反応困るわぁ」

崇「……なにを騒いでる」

悠「あ、崇起きたか」

崇「お前の声でな」

悠「最高のモーニングコールだろ」

崇「……」

悠「あぁ、痛い!その視線が痛い!」

崇「はぁ……美喜、ウォッカをくれ」

美喜「はい、どうぞ」

崇「コクコク……ふぅ」

ともき「一気っすか…」

悠「寝起きによくそんなもん飲めるな…」

崇「一杯やっておけば一日分くらいの気付けになる。」

ともき「普通一日ダウンしますよ…」

悠「ともきはまだ崇を人間だと勘違っ…」

ドゴッ!!

本郷「……」

悠「この足なんだよ?」

本郷「ふっ」

美喜「なんていってる?」

ともき「え…と…『次は面を潰す』って」

崇「本郷。表にでていろ」

本郷「……ふっ。」

悠「……はあぁぁぁ~、ともきゅん怖かったよぉ~」

ともき「落ち着け、そして抱きつくな、あとともきゅんいうな。」

崇「くっくっく。」

悠「笑い事じゃねぇぞ!」

崇「いやぁ、お前は相変わらず俺の部下を怒らせるのが上手いな。感心するよ」
悠「んっだと!」

ともき「やめとけよ…」

崇「まったく、ともきの方が冷静だな」

悠「頭踏み潰されかけて冷静でいられるか!」

崇「慣れてるだろ」

悠「慣れてるわきゃねぇだろ!っか、お前の飼い犬ならちゃんと手綱引いとけ。」

崇「断る。俺は放任主義だ。」

悠「凶犬を放し飼いにすんなよ…」

崇「なら、お前がうちにきて働いたらどうだ。」

悠「つつしんでお断りする。自分のとこすら、ほったらかしなのにお前のとこみたいな大規模の面倒なんか見えるか」

崇「そのわりには、いつも余計なことに首をつっこんでるような気もしたがするけどな」

悠「気のせいだろ」

ともき「もう少し素直になれよ」

悠「バカいうなっての俺ほど素直なやつなんかなかなかいないっての」

ともき「そーだなー」

悠「うぉい!なんだその反応の薄さわ!」

崇「嘘つきに足が生えたような奴が素直なら、世界の大半のやつらは素直だな」

悠「やかましいわ!」
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