ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】9

ー小鳥遊邸ー

悠「ただいま。」

真桜「おかえりなの」

灼羅「今日の夕食はなんじゃ?」

駒狸「悠さん、おかえりなさい。」

梔「あらあら、かいらしい娘がいっぱいやね。」

真桜「これは珍しい客なの。」

灼羅「真桜よ。誰じゃ?」

真桜「従姉なの」

灼羅「ヌシのか?」

真桜「悠のだなの」

灼羅「そうか」

悠「お前らなんか仲良くなってるな」

灼羅「ヌシより、真桜の方が十二分に大人じゃからな」

悠「あーさいですか」

駒狸「小鳥遊さん、ご無沙汰しております。覚えていらっしゃいますか、駒狸家の…」

梔「えぇ、えぇ。もちろん雷果ちゃん。水仙さんはお元気どすか?」

駒狸「あ、はい。最近は針のほうで…」

悠「どれ、向こうで話が盛り上がってる間に夕飯つくっちまおう。(手伝うとか言い出される前に…)」

ともき「了解」





ともき「ということで、本日の夕飯は鍋にしてみました。」

悠「最近は夜冷えるからな」

「「「いただきまーす」」」

駒狸「なに鍋ですか?」

ともき「うどんすき。」

悠「すき焼きにしようかと思ったんだけど…」

灼羅「なにか問題があったのか?」

悠「椎茸とエノキとを入れたくないからに決まってるだろ。」

灼羅「どういう意味じゃ?」

ともき「悠はキノコ食えないんだよ。」

梔「貝類と茄子も苦手どしたなぁ。あと……チョコレート?」

悠「えぇ、今でもまるで無理です。」

駒狸「好き嫌いは良くないですよ?」

悠「食わなくても死にはしないだろ。それに他のものは全然食えるんだし。」

灼羅「デカイ餓鬼(ガキ)じゃな」

悠「そんなに誉めんな。」

灼羅「のぅ、梔とやら。ヌシの従弟は気が触れておるのか?」

梔「ニコッ」

ともき「えぇ…」

悠「まぁ、梔姉さん。一杯やってください」

梔「ほな遠慮なく。」

灼羅「…小鳥遊の一族はどこかズレていると認識してよいんじゃな?」

真桜「間違いではないなの。だが、梔は基本は常識人なの。柏と悠は例外だがななの」

悠「俺と柏を同列に扱われると非常に不愉快だ。」

梔「悠ちゃんも柏ちゃんもちょっと素直になれないだけやからね」

悠「俺はいつでも素直ですよ。」

ともき「それは無い」

真桜「無いなの」

灼羅「あり得無いじゃろ」

駒狸「ごめんなさい。無いです。」

悠「全否定かい!流石に傷つくぞ!」

梔「ふふ。悠ちゃん家は楽しどすな。ところで……皆はどんな関係え?」

悠「ともきは嫁、真桜は居候、駒狸はお手伝いさん、灼羅はペットです」

ともき「友人です」

駒狸「サポーターです」

灼羅「知人じゃ」

真桜「本妻なの」

悠「うーん、冷静に流されたよ…」

ともき「っか、端から聞いたらなんだこれ」
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