ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ーラスタ・ラヴー

摩耶「悠くんがどのくらい強いか?」

ともき「ああ。摩耶君と金剛さんなら他の人より詳しそうだし」

金剛「なんでそんなこと聞きたいんだ」

ともき「いや…俺もどういう流れかは解らないんだけど」

金剛「はっ?」

ともき「いや、気にしないでくれ。」

金剛「はぁ」

摩耶「どのくらい強いかっていうのは…どう表したらいいの?」

ともき「えと、素人にも大丈夫なくらいの分かりやすさでお願いしたいかな。」

摩耶「ガンバスター三機分くらいとか?」

ともき「それって分かりやすいのか?」

摩耶「金剛くんどう?」

金剛「ガンバスターがなんなのかが俺にはわからんな」

摩耶「ごめん、分かりにくかったみたい。」

ともき「だろうね。」

金剛「まぁ、単純に強さは説明できないしな」

ともき「そうなんですか?」

摩耶「開けてみないと解らない箱と同じかな。例えば腕力の強さだけなら金剛君に勝てる人は……まず、いないと思うよ。」

金剛「……」

ともき「まぁそれはわかります。」

摩耶「でしょ。けど、力だけじゃ勝てない勝負もあるからね。」

金剛「俺を引き合いに出すのはひどくないか?」

摩耶「あはは、ごめんね。」

ともき「……じゃあ、二人的には悠はどんな感じなんですか?」

摩耶「そうだねぇ…。今なら殺れる…っと思うかな。」

ともき「さ、さらっと凄いこというね。」

摩耶「あはは。まぁ、ほら、一応僕らの狙いは悠くん、だからね。」

金剛「まぁな。」

摩耶「金剛くん、順番的には僕のが……先だからね?」

金剛「……」

ともき「つまり、勝てる自信があるんだ」

摩耶「どうかなぁ。負けるつもりではやらないけど………なにより、悠くんを本気に引きずり出せるかが一番難しいいとこだけどね。」

ともき「あ、それ氷室さんもいってたな。」

金剛「彼奴は常に全力とかいって三、四割でしか行動しないからな。普段だって二割ぐらいしか体力使って無いんじゃないか?」

ともき「まぁ、学校でもほぼ授業中は寝てますからね」

摩耶「悠くんは基本堕落してるからね。」

金剛「もうちょい動けばなぁ」

摩耶「僕は普段のやる気ない悠くんが好きだけどね。母性本能くすぐられて」

ともき「やる気っていうかだらしないだけな気もするけど…」

摩耶「……ともき君」

ともき「うん?」

摩耶「ともき君のポジション面倒だったら僕が変わってあげるからね♪」

ともき「え?え?」

金剛「摩耶、なんか、帰ってきてからときどき黒くないか?」

摩耶「なんのことかわからないよ。」

ともき「はは…」

摩耶「あ、そうだ。悠くんの強さだけどこれだけは言えるよ」

ともき「はい?」

摩耶「悠くんは相手に合わせる癖があるから本気が見えないしあっさり降参しちゃう時もある……けど、対強者特性とでもいったらいいかな…相手が強いほどなぜかそれを凌駕しちゃうんだよ。だからもし、宇宙最強の魔王と闘うとしたら宇宙最強の魔王くらいまで強くなると思うよ。」
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