ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

美喜「きのうなに食べた?」

澪「なんすか、オーナー。脳内年齢とかそういう話ですか?」

美喜「いや、興味本意。悠はなに食べた?」

ともき「昨日は悠の家で食ったな。」

悠「えっーと…トリの唐揚げとポテトサラダと味噌汁の具は何だったかな……たしか、小松菜とネギとあぶらげの味噌汁だ。長芋と明太子を二杯酢で和えてのりを乗っけたやつ。大根と手羽先を甘辛く煮たのとブロッコリーのおかかあえ。それと大量の白米だ」

美喜「はぁ…すごいわね。よく覚えてること。てゆーか…全部作ったの?」

悠「昨日は俺が作る当番だったからな。今日もだけど」

澪「なんか、主夫っぽいな。」

悠「否定はしない。今日もさぁ買い物いったらさ、激安とか書かれたつゆの素が418円だったんだよ。なにが激安だよな。底値は299円だぞ。騙されねーぞ俺はって思いながらその店では一本92円の低脂肪乳を2買っておしまいにしたよ。」

澪「え、悠って一軒で買い物済まさないのか?」

悠「済まさない。安い所をはしごする。ともきも一緒に回ったし。」

ともき「そうだな。」


美喜「アンタらは夫婦か何かか…」

悠「そうだが?」

ともき「違う。」

悠「ヘタレやぎ男の癖に…」

ともき「何かいったか?」

悠「舞茸が1パック78円だったな。」

ともき「ああ、そうだったな。カブも一束100円だったし。」

悠「ごぼうも100円だったから買っちゃったんだよ。まぁ、舞茸とで炊き込みご飯にするからちょうどよかったけど。」

紅「炊き込みか、俺味つきの飯好きなんだよな。」

ともき「うぉ?!」

澪「い、いつのまに…」

悠「じゃあ今晩食いに来るか…って、どしたその顔」
紅「あぁ、ちょっと昨日どつかれてな。」

美喜「それより、いいタイミングで来たわね。ブラックベルベットよ。」

ブラックベルベット
9度中口ビルド

スタウト1/2グラス
シャンパン1/2グラス

あらかじめ冷やしておいた大きめのグラスに、よく冷えたスタウトとシャンパンを同時に注ぐ。

ともき「黒いな」

悠「スタウトが苦味と酸味が特徴のイギリスの濃色ビールだからな。シャンパンとミックスしたヨーロッパ伝統のカクテルだ。ベルベットのようなクリーミーなきめ細かやかな泡が特徴だ。」

紅「あー、俺はこれ系苦手かも。」

ともき「俺はわりと好きかな。」

美喜「それで炊き込みってどうやってつくるの?」

悠「簡単だよ。昆布をひときれ飯の中にいれて味付けは酒と醤油で薄めに、んで調味料の分おたま2すくい分水を減らして、その中に1合につき1切れ塩鮭をそのまま放りこんでゴボウをささがきにしていれて、さらに舞茸をほぐしていれて、電気釜のスイッチオンだ。」

ともき「ゴボウのアクはポリフェノールでうま味の素だから水にさらさないほうが上手いしな。」
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