ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ー小鳥遊邸(悠の部屋)ー

『女の人が好きですか?』

悠「もちろん大好きだ」

『友達は大切ですか?』

悠「そりゃ、大切だ。」

『家族、親族は必要ですか?』

悠「嫌いなやつも居るけど、必要だろ。」

『愛は有りますか?』

悠「俺の愛はプライスレス」

『希望は有りますか?』

悠「なけりゃ生きてけないだろ。」

『勇気は有りますか?』

悠「自信はないなぁ」

『本音でいってますか?』

悠「さぁ…どうかな」

『では……久保田朔は大事ですか?』

悠「大事だ」

『久保田朔が好きですか?』

悠「大好きだ」

『では……久保田朔と生活か今の生活どちらかひとつを選べるなら…どちらを選びますか?』








悠「ハッ……また、寝てたか…っか、なんっう夢だよ…」

翡翠「…ゆめ?…」

悠「あぁ、ちょっと昔のっか、大事な人の夢っか……!?」

翡翠「…?…」

悠「翡翠さん。どうして僕の部屋にいるのですか?」

翡翠「…あそびにきた…」

悠「なして、隣で寝てるのですか?」

翡翠「…………」

悠「黙りかい」

翡翠「…おふとんあったかそうだったから?…」

悠「あ、あぁそう」

翡翠「…ゆうもぽかぽか…」

悠「あーもー可愛いな。このこの~」

翡翠「…こ、こそばしちゃヤぁ…」

悠「いっひっひ~」

翡翠「…んっん~…ねっ…」

悠「あー?」

翡翠「…だいじなひとだれ?…」

悠「むっ……」

翡翠「…だれ?…」

悠「翡翠は知らない人だよ」

翡翠「……」

悠「睨まないの。」

翡翠「……」

悠「うーむ……化け物みたいな人だな」

翡翠「…だいじなひと、ばけもの?…」

悠「あぁ、まぁ…話しても翡翠はまだ小さいから解らないかもしれないけどな。」

翡翠「…わかるもん…」

悠「じゃあ…俺が今から話すことは話半分に聞いとけな」

翡翠「…?…」

悠「人は誰も、自分にとって大事な物を保つ日々を生きてるだろ?それは物だったり人だったり、夢だったりプライドだったりと千差万別だ。」

翡翠「…コク…」

悠「一度に多くを手に出来る人もいたら、失うやつもいる。大事な物を探している最中の人もいる。みんな自分の大事な物を保つことで、自分自身を保って生きている。」

翡翠「……」

悠「けど、それでいいと思うんだ。結局一番大事なのは自分。自分にとって大事だから、失いたくない。だから、翡翠も大事な人が出来たら失わないように……翡翠?」

翡翠「…すぅすぅ…」

悠「寝ちゃったか」

翡翠「…すぅすぅ…」

悠「難しかったか……ま、翡翠は大丈夫だろうな。俺みたい日陰物じゃないし…」

悠(女)「そうだな。あーしらは日の当たる場所と隣り合わせで生きていくのが関の山。久保ちゃんみたいな本当の化け物は深い暗闇の底。」

悠「居たのか…」

悠(女)「夕飯だから、呼びに来た。」

悠「うん、わーった。」
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