ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ーラスタ・ラヴー

悠「ちぇき。」

ザワザワザワ…
ザワザワザワ…

ともき「なんか、盛り上がってるな」

紅「お、悠良いところに来た。」

悠「帰るか」

ともき「なんで!?」

悠「ろくな事にならない匂いがプンプンする」

紅「話だけ、話だけだから」

ともき「勧誘かキヤッチセールスの謳い文句みたいだな」

悠「っで、なんの話だ?スベマンジュウガニの生理生態についてか?まず、繁殖期はだな…」

ともき「誰も聞いてないし、言わなくていいから」

悠「そうか。残念…すごく、残念です」

ともき「どれだけ落ち込んでるんだよ」

紅「んで、話振っていいか?」

悠「金と女の相談以外なら構わんぞ。胡椒のように振りたまえ」

ともき「意味わからんて」

紅「人をブッ倒すのに最短な攻撃はなんだと思う?」

ともき「物騒な話してるな…」

悠「そりゃチョーク(絞め技)だろ。首に決めたらよっぽどじゃない限り終わりだし。ゴキッていわせたら人生も終わらせれる」

ともき「さらっというな、さらっと」

紅「だってさ」

千夜「……」

悠「千夜ちゃんは絞め技使いそうにないか。」

千夜「爪先で蹴った方が速い。」

ともき「千夜は足専門だったけ」

悠「けど、それは当たりどころの問題が出てくるだろ。最短だけにこだわるならチョークだって。」

千夜「確実に首を絞めれる前提は無いだろ」

紅「それなら顎にアッパーじゃね?」

悠「だったら、それこそ三歩破軍だな」

ともき「一歩で崩して、二歩で打って、三歩で備える…ってヤツだっけ?」

悠「そうだ。人は一撃では倒せなくても三歩あれば倒すことができるって言われてるからな」

紅「じゃあ、それ踏まえて悠が理想とする流れをいってみてくれよ」

悠「ローキックで崩して、首にワンパンチ。これなら倒しきれなくても致命傷に持ってける。」

紅「狙いが首に定まらなくても面かボディってのもアリだな。」

千夜「ローで崩したらな、膝で面だろ」

紅「けど、ローで崩せるか?」

悠「それがポイントになるだろうな。速いやつには避けられるし、堅いやつには耐えられる。いかに先手必勝で壊せれるかだ。」

千夜「ローに拘らなくても膝を穿てばよくないか?」

悠「それは千夜ちゃんだから出来る部分が出てくるだろ。普通にソーサラークラッシュ(皿割り)みたいなの狙えないぞ」

紅「悠ならローキックでへし折るくらいしそうだけどな。」

悠「あんまり足使わない俺にはそんな蹴り出来ないっての…」

千夜「そういえばどうしてだ?」

悠「昔な金剛に蹴り仕掛けたときガードされて、足の爪三枚もげた事あってな。それ以来、蹴りは出来るだけ使わんようにしてる。」

ともき「うげっ…」

紅「金剛の旦那堅ってぇなぁ!」

悠「しかも昔でその堅さだからな…たぶん今だとビグザムの装甲くらい硬いと思う。」

ともき「なんでビグザム…」

悠「黒グラビでもメタルリフレクトスライムでもいいぞ。」

ともき「お前の堅さのランク付けがよーわからん」

悠「この世で一番堅いものは…絆。とかは言ったりしないから安心しろ。」

ともき「言えよ!」
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