ｰラスタ･ラヴｰ

海「なっとくでけへん」


澪「……？」
美喜「……？」
ともき「……？」
悠「……？」

海「そうおもわん？」

ともき「えと…海ちゃん、なんの話だ？」

海「ゆーゆや。月美とうちの扱いに差に納得でけへんのや」

悠「あー？」

海「なんで、月美にはケーキとか作ったげるんや！」

悠「なんでって、そりゃお礼だよ。まえにシュークリーム作ってくれたんだ」

海「むむっ……。せやったらうちもなんか作ろか？」

悠「いや、菓子云々の前に…お前マトモに包丁握れるのか？」

海「ビギナーズラックや」

ともき「うん、使い方違うな」

悠「基礎を覚えてからにしろ」

海「むーー！」

悠「いったい全体、俺にどうして欲しいんだよ」

海「……」

美喜「アンタ、そう言うことはズバリ聞くんじゃないわよ」

悠「あー？言葉にしないと解るわけないだろ。俺はエスパーじゃねぇんだぞ」

澪「まぁまぁ、落ち着けよ。一杯おごるから」

悠「じゃあ、日本酒」

海「うちも！」

悠「ガキは水でも飲んでろ」

海「ガキ扱いすな！あと、せめてミルクくらいにしてや！」

澪「じゃあ、海には砂糖たっぷりのホットミルクをどうぞ」

海「澪にーちん、ありがと」

悠「ガキじゃん…」

ともき「悠。」

悠「お口チャック」

海「……せやったら、ゆーゆはうちがどないして欲しいか言うたら実行してくれるん？」

悠「無茶以外で金が掛からなくて良識にのっとって俺に可能なことなら気分次第で考えてやらんこともない」

ともき「結局はお前のさじ加減じゃないか…」

海「せやったら…キスを」

悠「却下」

海「即答かい！」

悠「良識が無さすぎだろ」

海「ええやん、ちょっとぐらい」

悠「ちょっとやそっとの行動じゃねぇだろ。そういうことはせめて、同世代で相手を探せ」

海「いーやや。ゆーゆがええんや！」

ともき「悠はモテるなぁ」

悠「ともき、舌入れてやろうか？」

ともき「俺が悪かったよ」

澪「同性には普通にキスできるってどうなんだ？」

悠「普通にじゃねぇよ。ボーダーラインはある」

ともき「俺がそのラインを超えてないのが辛い…」

悠「お前は俺の嫁だから当たり前だろ。」

ともき「誰が嫁だ」

海「うちが嫁になったるわ！」

悠「十年早い。」

海「なんでや！」

悠「うるせぇなぁ…なんなんだ、やたから構ってちゃんだな…」

海「もうええわ！ゆーゆのアホ！ボケ！ヌケサク！ハナタレ！スベスベマンジュウガニ！」

悠「誰がスベスベマンジュウガニじゃゴラァ！」

ともき「そこにキレんのかよ！」

美喜「あーあ…海ちゃん帰っちゃったわよ」

悠「俺のせいかよ…」

澪「まぁ、悪いといえば悪いような…」

悠「はぁ、あとで適当にフォローいれといてもらうか……」

ともき「誰に？」

悠「翡翠」