ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ー小鳥遊邸ー

悠「うっし、作るか」

ともき「ケーキか?ドーナツか?」

悠「ベーキングパウダー買ってないから、安売りしてた時にかったホットケーキミックス使ってパウンドケーキつくる。ちなみに昨日作ってたものがこちら」

真桜「なかなか美味いなの」

優日「紅茶よりコーヒーのが合うね」

鈴猫「ふんわりバナナママの味っぽいね」

ともき「ガッツリ食っちゃてるよ…」

悠(女)「こーいうのは男目線?より…女目線のがいいからな試食みたいなもんさ。ともきも食ってみ」

ともき「微妙にひっかかるけどいただくよ。あむ……バナナとバターたっぷりで美味いな」

悠「まぁな、さて、今からさらにガンガン焼くから余りはもって帰ってくれ」

ともき「そんなに作るのか?」

悠(女)「傷みかけのバナナふたふさリッカがくれたからな。完全に腐らす前に使いきりたいのだよ」

悠「それになまとめて処理しとかないと、作るのがすっかり手慣れたときにはみんなが飽き飽きしてしまうという落ちがつくからな」

ともき「なまじリアルだな」

悠(女)「どんなに美味いものも毎回じゃあきるからなぁ」

悠「けど、三食ラーメンで一週間くらいなら俺大丈夫だけどな」

悠(女)「麺はいけるな」

ともき「いや、いけねぇよ」

真桜「そんな暴挙に走ったら真桜がお前らをオーブンで焼いてやるなの」

悠「サーセン」

悠(女)「勘弁してください」

真桜「なの。」

悠「さてと冗談はこのくらいにして。ともき、手伝ってくれ」

ともき「わかった。まずはにしたらいい?」

悠「バナナ全部潰してて」

優日「……あぁしてると、本当に夫婦みたいだよね。あの二人って」

真桜「悠はバイセクシャルの気があるからななの」

鈴猫「ブッ!」

悠(女)「まぁ、逆に言えば女の子が好きな(見るだけなら)ゲイという考え方もできるわけだな」

鈴猫「ブフッ!」

真桜「おい、ネコ次吹き出したら叩き出すぞなの」

鈴猫「だ、だって…」

優日「さらに逆をいったらヘテロの男でもゲイの好きな人もいるわけだね」

悠(女)「けど、ゲイってさ。ゲイって事を隠したいと思ったとき何がめんどいって「自分はゲイだ」って事だけについて嘘をつけばいいって訳にはいかないところがめんどくさいよな」

優日「どゆこと?」

悠(女)「例えばダチと「好きな子のタイプ」「好きなファッション」「好きな芸能人」とかたいていのゲイはそう言うこと全部ウソつかないとゲイだって事を隠して生きていけないから凄い苦しいわけじゃん?」

真桜「なるほど…仮に悠がゲイとしても今なら普通に「女の子好き」「ゲイファッションに興味なし」「言葉づかいも全くオネエ入らず」でノウノウとゲイと一般の界隈をうろつけるなの」

悠(女)「だろ?」

鈴猫「えと…悠はゲイじゃないでしょ」
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