ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ー男爵ー

千草「バターこれで最後よ」

小雪「もう失敗できないかな」

月美「なんかドキドキしてきた。何個くらいできるかな」

悠(女)「ギリギリ十八個くらいだな。」

月美「よいしょ、よいしょ」

こねこね
ねりねり

悠(女)「まぁ、これで失敗したらあーしが、月美ちゃんにシュークリーム買ってあげるよ」

千草「それじゃダメなのよ」

悠(女)「あー?」

小雪「小鳥ちゃんはホント小鳥くんと同じかな」

悠(女)「小鳥ちゃんいうな、このホルスタインめ。乳絞るぞ」

小雪「ひどいセクハラかな!?そ、そもそも…お、おっ…おっぱいなんてでないかな!」

悠(女)「あーしが、でるようにしてやんよ!」

千草「ちょっと、月美ちゃんいるんだから止めなさいよ。」

月美「……」

悠(女)「大丈夫だ。超真剣にオーブンとにらめっこしてるよ」

千草「けど、本当にすごいわ。けっこう練るのとかも力仕事なのにいっさい弱音はかなかったし」

悠(女)「そこが亮と月美ちゃんの差だろうな」

小雪「どういう意味かな?」

悠(女)「亮は諦めるエネルギーをできるエネルギーに変換出来てない。それさえ出来たら十二分に強いはずなんだけどにゃぁ」

千草「それって、ゆう(女)より?それとも悠より?」

悠(女)「さぁねぇ、にっひっひ。けど、あーしと悠(男)は同じだじぇ。」

月美「焼けた!」

悠(女)「お、ちゃんと膨らんでるな」

小雪「それじゃあ、包丁で切ってみようかな」

月美「う、うん」

サクッ

千草「よし、中もちゃんと焼けてる大成功だね。いぇい」

月美「いぇい!」

悠(女)「ふぃ…なんとか完成だな」

小雪「それじゃあ小鳥君を呼び出しかな」

悠(女)「あー?」

千草「いいから、アンタひとっ走りいって悠連れてくる」

悠(女)「うぇぇ…」


~少年呼び出し中~



悠「ふあぁ…ちぇき」

悠(女)「はぁはぁ…た、ただいま」

小雪「方や眠そうで、方や疲労困憊かな」

悠「んで、なんだ?」

月美「あ、あの…悠にぃ……シュークリーム作ったの」

悠「月美ちゃんが?」

月美「うん…悠にぃ、シュークリーム好きって聞いて…その…食べてくだしゃい」

千草「(噛んだっ…)」

悠「じゃあ、いただきます。アム……美味い。中が小倉クリームなのがいいな。月美ちゃん、ありがとう」

月美「えへ、えへへ。えへへへ♪」

亮「失敗作はどうする?」

月美「もー、亮にぃはすぐに!」

悠(女)「あーしが食べるよ」

悠「俺も食う。」

月美「そんなの食べなくても!」

悠「いや、せっかくだし。それに、月美ちゃんが作ってくれたものなら残さずに全部味わいたいしな。」

月美「ぁ…ぅ…///」

悠(女)「ありゃ?向こうにいっちゃった?」

千草「ジゴロね」

小雪「ジゴロかな」

亮「ジゴロだな」
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