ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ー男爵ー

亮「ようっす」

千草「ちゃお」

月美「ちぐさおねえさん、こんにちわ」

千草「はい、月美ちゃん。いらっしゃい」

亮「悪いな休みの日に店使わせてもらって」

千草「いいの、いいの。将来の家族のためなら自由に使っていいって、おじいちゃんいってたし」

亮「は、はは…轟さんもなかなか話を飛ばす人だな」

千草「なに?それだと将来的に私とは一緒になってないっていいたいの?」

亮「そ、そんなこと言ってないだろ。」

千草「……まぁ、いいわ。それより、月美ちゃんいったい何のお菓子作りたいの?」

月美「えとね、シュークリーム」

千草「……シュークリームかぁ」

亮「どうかしたのか?」

千草「こういう事いうと身も蓋もないんだけど、シュークリームは買った方が作るよりいいのよね」

月美「?」

千草「けっこう難しいのよ」

月美「作れない…?」

千草「たぶん、平気よ。けど、どうして急にシュークリーム作りたいと思ったの?」

月美「えっと…」

亮「悠が好きな洋菓子がシュークリームってわかったから食べてもらいたいらしい」

月美「もー!もー!なんでいうかなー!もー!」

亮「もー、もー、もーって、牛か…」

千草「なるほどね……(悠を喜ばせたいなら和菓子の方がいいと思うけど……和菓子作る方が苦手だしシュークリームの方がいいわね)」

亮「っか、お菓子ってさぁ、悠が作る方が美味くできんじゃないか?」

月美「……」

千草「亮?月美ちゃん泣かすなら……哭かすわよ?」

亮「お、落ち着けって…」

千草「まったく。月美ちゃん頑張ろうね」

月美「ちぐさおねえさんよろしくおねがいします」

千草「じゃあエプロンつけようか」

月美「はーい」

亮「なぁ俺、いる?」

千草「いるか、要らないかなら……要らないわね。」

亮「じゃあ、出来たら連絡くれ食べに来る。」

千草「だ~め。働かざる者食うべからず。かき混ぜたり材料運んだりの力仕事をしてもらいます。」

亮「うへぇ」

千草「たまにはお兄ちゃんらしいことしてあげなよ」

亮「十分してるっての。今回の事だって俺がゆう(女)に会わせてやったからシュークリーム好きってわかったんだし……」


千草「まぁ、それで個人で作るより少しでもお菓子作りの経験がある私に連絡してきたのは誉めてあげる」

亮「はは…(というか、あのあと月美が誰か作れる人を紹介しないと、ゆう(女)のパンツ見たいっていった冗談を千草にバラすって脅してきたからな……和が妹ながら恐ろしい)」

千草「それより…悠はこの事知らないのよね?」

亮「え、あぁ、そりゃな」

千草「サプライズかぁ。月美ちゃんは乙女ねぇ。将来の妹ながら可愛いわ。」

亮「俺はときどき恐ろしいけどな…」

千草「え?」

亮「いや、なんでも無い」
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