ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ーラスタ・ラヴー

拳二「おっと…やべぇ、集金の時間だ。じゃな~」

ともき「あ、はい。失礼します」

紅「……」

悠「落ち込むなありゃ若干人間離れしてるだけだ。」

紅「……悠ならおっさんに勝てるか?」

悠「……俺がさぁ、真面目に闘いたくない奴、五人をあげるとしたら…」

王様:虎狗琥崇
BOOS:氷室薫
従姉:小鳥遊梔
幼女:秋宵月真桜
暴人:瓦谷拳二

悠「この五人だ。理由は諸々あるが……揃いもそろって領域がおかしいし何を考えてるかわからないのが一番怖い」

ミハイル「何を考えてるかわからないのはお前もだけどな。」

悠「千円やるから黙っててくれ」

ミハイル「ガキか僕は!」

悠「わかった百円玉を十枚やろう」

ミハイル「わーい!」

ともき「えぇー…」

悠「ミハイルは真桜くらい頭がいいけど、バカなんだ。放置しといていい。」

紅「それで、悠から見ておっさんはどうなんだよ」

悠「暴君だな。お前さっき手四ツやろうとしたろ」

紅「おう…」

悠「組む前に手が潰される様な感覚になったろ。そして、引いた。」

紅「あたり…」

悠「アレが厄介でな」

紅「あれはなんだ?」

悠「なんでも無い。いったらただの殺気だ」

ともき「殺気?」

悠「さっき名前をあげた五人はな俺から見て闘争本能が半端ないんだ…けど、きっちり抑え込んでるしそういう奴等は良識がまだある。多分。」

紅「それは解ったけど……」

悠「つまりはそれだ」

ミハイル「ソレか」

悠「そうソレだ」

ミハイル「どれだ?」

悠「五十円玉二十枚やるから少し黙っててくれ」

ミハイル「わーい!ありがとー!」

ともき「どんだけ小銭に弱いんだ…」

紅「んで、殺気は?」

悠「つまり、解放だな、抑えに抑え込んでる殺気を解放する。一気に解き放たれた殺気は目に見えない物や有るはずもない恐怖を具現化させる。まぁ、それは殺気を向けられた側がだけどな。」

紅「ビビってるっていいたいのか」

悠「まぁな。けど、恥じることじゃない恐怖を感じなくなったらそれはもう人間じゃない」

ミハイル「ソレか」

悠「……」

ガィン!!

ミハイル「きゅぅ…」

悠「ほい、睡眠誘導装置返すわ」

ともき「うわぁ…真上に落としたな」

悠「ミハイルは基本死なないから大丈夫、問題ない。」

紅「っか…崇さんと拳二のおっさんってなんかあったのか?」

悠「さぁ…あの二人なら因縁は何かしらあるんじゃね?」

ともき「あのさ、怒るかも知れないけど聞いていいか?」

悠「あー?」

ともき「柏さんとかはどうなんだ?」

悠「……アレは、やりたくない側だけど……やらなきゃダメなんだよなぁ。取り合えずさっきの五人とは違う意味でやりたくない。というか、柏は嫌いだ…大嫌いだ」

ともき「そか…」
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