ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

悠「…はっ?誕生石?」

ともき「あぁ。宝石であるだろ誕生石。」

悠「あるけど…なんで、俺に聞く。」

ともき「さんざん宝石の話してたし知ってるだろ。」

悠「俺に知らないことなど無くもないこともない。」

ともき「どっちだよ。」

悠「まぁ、誕生石くらいの話ならできるぞ。一杯おごってくれたら話してやる。」

ともき「なんか性質(タチ)が悪いな。澪頼む。」

澪「OK、昨日のビール繋がりでカンパリビアだ。」

カンパリビア
9度中口ビルド

ビール適量
カンパリ30ml

グラスにカンパリを注ぎ、よく冷えたビールで満たして軽くステアする。

悠「いいねぇ、夏はビールだよ。ほんと、このビールとカンパリのほろ苦さが溶け合った感じが最高。」

ともき「煙管にビール…オッサンだな。」

悠「はは。んで、誕生石ってのは一年の12の月にそれぞれ宝石をあてはめた物ってのは知ってるよな。それは自分の生まれた月の宝石を身に付けると、さまざまな加護が得られるとされてるからだ。」

ともき「お守りみたいなかんじか。」

悠「醤油こと。もといそーゆー事だ。ゲームなんかでも装飾品に使われてるだろ。宝石には不思議な力が宿るとされてるからな。まぁ実際は良いものより奇運の話が多いけどな。」

美喜「呪いのダイヤとか?」

悠「ま、あくまで伝説だからな。また、誕生石以外にも星座石や宝石言葉なんかもあったりする。」

澪「誕生石と星座石って同じじゃないのか。」

悠「うーん、なんつうかな。誕生石は固定だけど星座石はいくつかあるんだ。元々は占星術が生んだラッキージュエリーだし。」

ともき「…つまり、星占いのラッキーアイテムみたいな感じか。」

悠「それだな。さて、誕生石にもどるが、日本、アメリカ、イギリス、フランスと国によって石が違う。日本なら…」

一月・ガーネット
二月・アメジスト
三月・アクアマリン、サンゴ

四月・ダイヤモンド
五月・エメラルド、翡翠
六月・真珠
七月・ルビー
八月・サードオニクス
九月・サファイア
十月・オパール、トルマリン

十一月・トパーズ、シトリン

十二月・ターコイズ、ラピスラズリ

悠「っとなる。星座石の場合はさらに長いからはしょるが獅子座(7/23~8/22)はルビー、サンストーン、ペリドット、オニキス、アンバー、シトリン、ダイヤモンドだ。」

美喜「なんで獅子座だけ?」

悠「いや、どうせ、ともきが聞きたいのは七月関連だけだろうし。」

ともき「!?」

澪「?」

悠「つかさの誕生日は七月七日。つまりはルビーだな。」

美喜「ああ…なるほどね。」

ともき「な、なんだよ…」

悠「ルビーの成分は酸化アルミニウム。硬度は9。主な産地はタイ、ミャンマー、アフガニスタン他だ。ルビー(紅玉)はラテン語でルベウス(赤)に由来してる。ミャンマーではピジョンブラッド(鳩の血)とも言われてて、その色から血をイメージさせることから血液を浄め、解毒や疫病避けの効果があると信じられて、古くローマ時代には御守り石とされていたらしい。宝石言葉は善意、威厳、愛、情熱、勇気、自由、仁愛だ。」

ともき「時々…お前の知識がスゴいと思うよ。」

悠「はは、無駄なことだけ、だけどな。」
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