ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ー和龍軒ー

悠「ちぇき。」

千夜「……らっしゃい」

悠「軽くひとにらみしてからなのね…」

千夜「ふん、注文は?」

悠「えとなぁ……和龍すぺしゃる超盛りと餃子に五目チャーハン。あとビール」

あずみ「いらっしゃいませ。ともきさんは何にします?」

ともき「和龍すぺしゃると半チャーハンと春巻頼むよ」

あずみ「はい、少々お待ちください」

悠「ここ来るのも久々だ」

千夜「……そうだな」

悠「俺が来なくて寂しかった?」

千夜「寝言は寝てからほざけよ」

悠「ともき、千夜ちゃんが冷たい件なんですが」

ともき「気のせいだろ」

悠「あ、なんだ気のせいか。ごめん、ごめん、それで…俺が来なくて寂しかった?」

千夜「……」

悠「千夜ちゃんが無視フェイズに突入したんだけど」
ともき「気のせいだろ。」

悠「なんだ気のせいか…って、なるかい!ツッコミ放棄ダメ!」

ともき「飯の時くらいは普通してくれ」

悠「むぅ…」

あずみ「ふふ、先にビールをどうぞ」

悠「あずみちゃん、ありがと。ともき、まぁつきあえよ」

ともき「えー…」

悠「なにその嫌そうな顔」

ともき「だって最近どこに食いにいっても毎回飲まされてるし」

悠「ビール美味いじゃん」

ともき「美味いけど、毎日だと胃が荒れる」

悠「俺は毎日にくわえて更に家でも晩酌するぞ?」

ともき「鬼の肝臓と一緒にするな」

悠「誰が鬼やねん!」

あずみ「くすくす。仲がいいですね。ともきさんと悠さんは。」

悠「俺らは磁石だからな。引き付け合うんだよ」

ともき「なにいってんだか…」

悠「俺がSでともきがM。」

ともき「おい、意図的に間違えんな」

悠「けど、虐めるよりいじられる方が好きだろ?」

ともき「そりゃ、痛いことするよりされる方が…って、バカヤロウ!」

悠「にゃーん」

千夜「……おぃ、出来たぞ」

悠「いただきます!けど、千夜ちゃんがクスリともしてくれなかった…」

千夜「あきれて笑いも出ねぇよ」

悠「そのわりには機嫌いいじゃん。」

千夜「ぁん?」

悠「千夜ちゃんはツンツンツンツンツンツンツンツンツンデレだからなかなかデレが出てこないの俺はわかってるよ」

ともき「ツン九割かよ…」

千夜「なぁ、そいつはなにいってんだ?理解できねぇ」

ともき「えーと…千夜はすごくときどきだけど、優しくなるって言いたいんだよ」

千夜「アホか…」

悠「アホじゃない!ちょっと頭が悪いだけだよ!」

千夜「……」

悠「千夜ちゃん…無視は辛いよ」

ともき「悠」

悠「あー?」

ともき「気のせいだろ」

悠「わあぉ……っか、今日ボケるねぇ」

千夜「ふっ…」

ともき「あ、笑った」

悠「マジか!?」

千夜「……気のせいだ」
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