ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ーラスタ・ラヴー

ともき「摩耶くんか…ランキング的にも金剛さんより上なんだよな」

悠「今のところはな」

紅「あのちっこい身体でなぁ」

悠「そんな事いったら、摩耶より小さい真桜や翡翠だって居るだろ。」

紅「そだけど、腕とか超細いじゃん。」

ともき「あ、それは思った。」

悠「まぁなぁ、摩耶はいろいろあるんだよ。たぶん、普通に腕相撲とかしたら子供でも勝てるぞ」

ともき「筋肉ないのか?」

悠「無くもないが、常人よりちょい上くらい。スポーツしてる人には負けるんじゃないかな。体重自体が軽いし」

紅「喧嘩になったら?」

悠「ズズッ…ふぅ、控えめにいって……摩耶が圧勝だろうな。」

ともき「控えめでそれか?」

悠「うん、かなり控えめで。摩耶は…伊達じゃないんだよ」

紅「ほぅ…」

ともき「悠がそこまでいうなら相当強いんだな」

悠「強い、弱いな話なら大抵の奴はぁ、俺なんかより強いさぁ。」

ともき「どうなんだ?」

紅「うーん…っか、お前が弱いとかいうとなぁ」

悠「買いかぶりなさんなや。俺は弱いし脆いぜ~。」

紅「……」

ちゃき…

悠「無言でバットを抜くな。翡翠が起きるだろ」

紅「む、それは悪い。」

ともき「そうだ。今さらだけど、なんで翡翠ちゃんいるんだ?」

悠「うむ。今さらだけど説明しちゃろう。夏休みでうちに春夏秋冬が泊まりに来ててな」

紅「そいつは忙しそうだな」

悠「忙しいっか、騒がしいな。まぁ、それで例によって海が真桜に喧嘩を売って、オールナイトでゲーム対決してたんだ。」

ともき「なんか微笑ましいな」

悠「ゲームでないと、家を壊されかけないからな。」

ともき「一気にバイオレンスだな」

悠「っで、まぁゲームで対戦しても基本、真桜に勝てるわけがなくて、海が自棄になって星凪と翡翠を巻き込んだ。んで、俺は放っといて出てきたんだが……ふと、気がつくと翡翠がついてきてたとさ」

紅「なるほどなぁ」

ともき「それは眠たいわな」

悠「うむ。じゃあ…話しも一段落ついたから翡翠で遊ぼうか」

ともき「は?」

悠「チキチキ第一回起こさずにどれだけイタズラできるかなゲーム」

紅「イェーイ」

ともき「イェーイ…じゃないだろ。」

悠「ルールは簡単、起こさないように翡翠にどれだけイタズラできるかを競うゲームです。また、起こした場合は起こした奴が全ての責任をかぶってもらい、謝罪もしてもらいます」

ともき「ハイリスクノーリターンだじゃないか」

悠「リスクもリターンも関係ない。ただ楽しく遊ぼうというだけのゲームさね」

紅「質問。主に何をしたらいい」

悠「それも簡単。ようは起こさないように翡翠に触れたらいい。例えば……こう。」

ツンツン…
ツンツン…

翡翠「…んゅ…すぅすぅ…」

悠「ほっぺを四回突っついたから四イタズラポイント」

ともき「なかなかギリギリな発言だよな…。」

紅「うし、次は俺だな」

ともき「意外と乗り気だ…」
2/100ページ
スキ