ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】8

ーラスタ・ラヴー

紅「む~…」

カシャカシャカシャ…

ともき「えと…」

カシャカシャカシャ…

悠「んー…ほい、でーきた。」

紅「あー!また負けた。」

ともき「よく出来るな」

悠「ルービックキューブにはコツがあんのよ。」

美喜「それにしてもアンタラ暇なのね」

澪「ずっとそれやってるよな」

紅「だってなぁ、悠が…」
ともき「はは…まぁ、しかたないかな」

悠「まさか、熟睡するとはおもわなんだんだ」

翡翠「…すぅすぅ…」

ともき「よっぽど、悠の膝が落ち着くんだな」

悠「むさ苦しいだけと思うけどな…汗くさいだろうし」

紅「はは~、悠今のはおれでも空気読めてない発言だとわかるぞ」

ともき「紅くんは普通に空気読めるほうだろ。」

悠「お前ら間違ってるぞ、空気は読むものじゃない、吸うものだ。モギュモギュ…あー、空気うめぇ」

紅「空気くいだした!?」

ともき「なにやってんだか…」

翡翠「…んっ…」

悠「お?」

翡翠「…ゆう?…」

悠「おはよ。よく眠れたか?」

翡翠「…うゅ…」

悠「まだ、寝ぼけてるみたいだな」

翡翠「…んんっ…」


悠「起きる?」

翡翠「……」

悠「もうちょい寝る?」

翡翠「…コク…」

悠「うん、おやすみ」

なでなで

紅「そうやってると親子みたいだな」

悠「せめて、兄妹とかいえないか?」

ともき「それは無理だろ」

悠「なんで!?」

ともき「無邪気と純粋は似てるがけっして同じではないだろ」

悠「どっちがどっちだ?」

ともき「翡翠ちゃんが純粋。お前が無邪気」

紅「悠は無邪鬼だけどな」

悠「誰が鬼だ。」

紅「悠。」

悠「真っ正面から言いやがったなコノヤロー!」

美喜「うるさい!翡翠ちゃんが起きるでしょ!悠は動くな!」

悠「は、はい…」

紅「怒られたな」

ともき「はは…」

翡翠「…すぅすぅ…」

紅「にしても、翡翠の子猫ちゃんてよ…普通に悠ぶん投げれるんだよな」

悠「あぁ、普通にぶん投げられたぞ」

ともき「経験済みだもんな」

悠「まぁ、今までに投げられた回数ならまずまけないぞ。頭から落とされたことだってあるし、背中から思いっきり叩きつけられたこともある。」

ともき「なに自慢だよ…」

悠「その度に、あ、これ死んだなって思う」

紅「けど、生きてるんだな。」

悠「日頃の行いがいいからな」

紅「それはどうだろう。」

悠「どういう意味じゃコラ。」

ともき「まぁまぁ、じゃあ興味本意で聞くけど、今までで一番痛かった投げってなんだ?」

悠「タイガードライブかな」

ともき「……おれ、技とかって詳しくないけどさ、タイガードライブってアレだよな。腰をつかんで背中から叩き落とす…」

悠「それ。あのときは背骨っか脊髄がブチ折れたかと思った」

紅「ちょいまち、ちょいまち、悠を吊り上げれる奴がいるのか?」

悠「金剛。」

紅「あ~…金剛の旦那か」

ともき「なんか、想像できないな…けっこう優しい人だし」

悠「金剛は根っこが善人だからな。そういう意味なら摩耶のが怖いし。」
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