ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

悠「はぁ~…。」

澪「どした、やけに疲れぎみだな。」

美喜「けど、なんか充実した顔ね。」

悠「いや、探偵会に顔を出したら盛り上がってな、ずーっと話をしてたんだ。」

澪「へぇ、探偵業の話しか。どんな内容だ?」

悠「え、いや、落語の話だけど。」

美喜「最近アンタと話してると頭が痛くなるわ。」

悠「いやいや、本当にかなり話が上手かったんだ。」
澪「ふぅん、悠が言うくらいだから本当に面白かったんだな。どんな話だ?」

悠「アラスカにすけとう鱈がいる。そーだらことあらーすか。」

ガタン!

悠「うぉわっ?!」

澪「ちょ、オーナー!気持ちは解らなくもないが酒瓶はヤバイって!」

美喜「いや、今日と言う今日はコイツの頭を割ってやるわ。」

悠「こ、こわっ…排卵日か?」

美喜「殺す。」

悠「すんません。冗談、冗談なんです。あ、じゃあために、ためになる話をしよう。」

美喜「……どんな?」

悠「飲尿健康法」

ガゴッン!

悠「うぎゅ…」

澪「今のは…殴られても仕方がないな。」

美喜「このまま放り出しといて」

悠「まぁ、落ち着け。」

美喜「回復速っ?!」

悠「頭固いからな。」

澪「二人とも、一杯入れたからとりあえず落ち着け。グラスホッパーだ。」

グラスホッパー
14度甘口シェーク

カカオリキュール(ホワイト)20ml
グリーンペパーミント20ml
生クリーム20ml

材料を十分にシェークして、カクテルグラスに注ぐ。

澪「ほら。」

美喜「はぁ…もらうわ。」

悠「ミントの風味とカカオの香ばしさが調和してるな。さすがアフターディナーカクテルだ。」

澪「グラスホッパーは「バッタ」のことだよな。」

悠「ああ。それで、飲尿健康法の話だけど。」

澪「結局話すんだな。」

悠「いや、これが中々の内容でな。初めこそ迷信扱いされてたが最近じゃあ科学的メカニズムが解明されつつあるんだ。」

美喜「……と言うと?」

悠「つまり、舌の付け根のあたりに受信機があるらしいんだ。その上に尿が通過すると受信機が成分を分解して脳にたんぱく質が出てるとかこーゆーホルモンの量が足りないといった情報を送る。」

澪「ふむ」

悠「すると脳がたんぱく質を抑えたり、ホルモンの分泌量を増やしたりといった活動を始めて健康になるらしい。」

澪「ああ、だから自分の尿じゃないと効き目が無いわけだな。」

悠「醤油こと。もといそうゆうことだ。ついでに言えば尿はジョッキ一杯も飲む必要はない。50㏄くらいでいいそうだ。」

澪「なるほど。全くの無駄知識だな。」

美喜「変なことにはほんとプロフェッショナルね。……やってんの?」

悠「アホ言うな。俺はんなことしなくても健康だ。」
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