ｰともきの部屋ｰ

悠「はああぁぁぁ…」

ともき「かめはめ波でもだすのか…。ほら、お茶。」

悠「違うもんならでそうだよ」

ともき「今度はなんだ」

悠「いや、もう愛だの情熱だのわけわからん。」

ともき「……俺もお前の発言のだいたいの事を翻訳したり言いたい事を理解できるつもりだったけど。今のはなんの事だかわからないな」

悠「「もっと」とか「すべき」とかいっぱいいわれたしなぁ」

ともき「おい、会話が一方通行なんだけど…っか、テーブルに突っ伏して話すな。」

悠「だいたいよう…そんなんいいだしたら懐いてるから可愛がって、さらに喜怒哀楽の付き合い……できねぇよ俺には。」

ともき「……(ダメだなこりゃ、茶菓子でもとってくるか)」

悠「それになんでそんな無理をして付き合わなきゃならないんだよなぁ…もっと軽いノリがいい……懐かれたからってそれと同じ情熱をもたなきゃいけないのかっての、人の気持ちもどれも取りこぼすことなく受けとるっつーのもまたご無体な…」

『引きぎみなのよ。』

悠「……(愛されたら愛さなきゃいけないのか。ほんで「すべき」だからそうするのか…？)あーもう考えるのもめんどくせえ」

ともき「あ、やっと戻ってきた。」

悠「どこにもいってねぇよ…」

ともき「んで、なに悩んでるんだ」

悠「俺には愛が足りてないのかが原点だったきがする」

ともき「……まぁ、足りてないかな」

悠「ん？」

ともき「もっと視野を広めてたまにはやさしくしてやれよ。」

悠「誰をだよ。」

ともき「視野を広めて、たまにはいい人じゃなくいい男やってみるのもいいんじゃないか。たまには」

悠「(た、たまにはって二回いった)」

ともき「ま、悠は普段がアレだからな。」

悠「……ﾌﾞﾁｯ」

ともき「ん？」

悠「そりゃあたしかに…たしかにいい人でもないけども……努力賞もらえませんかーみたいなー」

ともき「おま、顔が↓みたくなってんぞ」
(=ε=)

悠「そらあ特にやさしい人というつもりもないけどー。全力で人を喜ばそうともしないけーど。そこまでくそみそにいわなくてもよくないですかーっていうかー。やれ子供に優しくしたらロリコンだのー。やれ愛が足りないだのーなんでもしてやれだの？そんで適当にあしらったら悲しむってそんな俺が悪いみたいにさー。失言だってあるけどおしかたないじゃんみたいなー」

ともき「え、なにこれ…」

悠「なんだいみんなしておれだって頑張ってるやい」

ともき「……みんなって誰だよ」

悠「千草とか紅とか」

ともき「……もしかして、今ごろになって言われたことに反感もってんのかよ？」

悠「なんだいちぇへーんだ」

ともき「いじけかたが低温だな…」

悠「……俺が俺のいいようになることは罪なのかー…このもやっとした気持ちは罰なのかー」

ともき「なんだその言葉の選び方」