ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

悠「弱ったな…」

美喜「ん~…」

すりすり…

悠「……」

美喜「ん~…」

すりすり…

悠「どーしたもんかな…」

澪「表閉めてきたぞ。」

悠「じゃあ、ついでにこの酔っぱらいもどうにかしてくれ。」

澪「ごめん、俺塾あるから」

悠「なんだ、その中坊みたいな断りかた!」

澪「はは、けど介抱頼まれたのは悠だろ。」

悠「なんでだろうな…」

美喜「えへへ~かびょ~」

悠「小鳥遊です!」

美喜「かびょ~」

悠「……」

澪「……」

悠「ごめん、流石に泣きそうなんだけど…」

澪「別の人の名前呼ばれながら抱きつかれたらな……と言うか、オーナーはなんでこんなに酔ってるんだ?」

悠「聞いた話だと……花描くんに初キスの話をされて、一緒に混浴した話をされて、恥ずかしさのあまりに泣いて、飲ませて忘れさせようとした結果……コレらしい」

美喜「ん~…」

すりすり

澪「……え、オーナーと花描くんって付き合ってんの?」

悠「付き合っては無いらしい。キスして混浴して付き合って無いってなんだろうな……というか、そんな女を俺に介抱させるのもおかしいんだけど。」

澪「よくわかんないな。まぁ、とりあえず俺帰るから。」

悠「ちょいまて!今の話聞いて、この状況で残していくか!」

澪「悠なら手ぇ出さないと思って任されたんだろ。じゃ、ごゆっくり」

悠「うぉい!?って、マジで帰りやがったし……」

美喜「ね~かびょ~ぎゅってして?」

悠「小鳥遊だってんだろ!」

美喜「んん~?」

悠「近っ、顔近い!首にうで回すな!っか、そんな目悪くないだろ!」

美喜「……えへへぇ」

悠「なんで笑ってる…」

美喜「ぎゅっしてくれたから~」

悠「俺が今腕解いたら、お前真後ろにタイブだぞ。っか、俺が悠ってわかってるよな?」

美喜「もっとぎゅってして。ぎゅっ~って」

悠「聞いてないし…っか、しませんよ…。」

美喜「……うぅっ」

悠「なんで泣きそう!?」

美喜「私のこと嫌いなんだ…」

悠「いやいや、嫌いじゃない」

美喜「じゃぁ……好き?」

悠「……」

美喜「嫌いなんだ…」

悠「あーもー…好きだ。大好きだよ。これでいいか?」

美喜「私も大好きっ。んっ」

チュ…

悠「っ…危ね。ギリギリ指挟めたか」

美喜「すぅすぅ……」

悠「寝たか……。はぁ……いくらなんでも他人の告白を受けるのは俺のハートが全世界ナイトメアで目が不夜城レッドになるぞ……後で花描君に文句いってやる」

美喜「すぅすぅ…んっ…」
悠「(うわ、まだおきた)」

美喜「……こうしてると…」

悠「あー?」

美喜「すごくあんしんする……。腕のなか…。」

悠「俺は誰かにバレたらと思うと不安ですよ…」

美喜「スンスン…においねむたくなる…すぅ…」

悠「うわ……今のクラッときた……もういっそこのまま……って、最低か俺はあー自重、自重、自重……なんか最近こういうの多いなぁ……生殺し状態だし」

美喜「すぅすぅ…すぅすぅ…」
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