ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

ともき「……」

カリカリカリ…

優希「……」

カリカリカリ…

千草「……」

カリカリカリ…

亮「……飽きてきた」

カリカリカリ…

悠「……」

カチカチカチ…

千草「そろそろ休憩しようか。」

悠「賛成」

ともき「お前はずっとゲームしてただろ!?」

悠「いやいや、狩りの勉強、勉強」

美喜「ってかさ、ここで夏休みの宿題やる理由はなに?」

悠「冷房効いてて、飲み物がすぐ出る」

美喜「ファミレスいきなさい。」

悠「夏のファミレスなんてガキの巣窟だぞ。勉強なんかできるわけない。」

優希「……そもそも、悠はやってなかったけど?」

悠「だから、狩りの勉強をだな…」

ともき「それはもういい」

亮「けど、まだしなくてよくないか?」

千草「そうやって後回し、後回しにするから最後に追い込みかけなきゃならなくなるのよ」

亮「そうなったらまた手伝いよろしく」

千草「もう、仕方ないんだから…」

悠「気温が増すからちぇきるなら外でやってくな」

千草「見せつけてるのよ」

悠「そうきたか…。ともきと優希ちゃんも見習っとけ」

ともき「余計なお世話だ」

優希「はは…」

悠「しっかし、夏だというのに出会いがない、出会い系がない」

ともき「後者は溢れかえってるよ」

悠「はぁ…夏なんだし、ただ必死にしがみついてたら君が目の前に現れないかな…」

亮「は?」

ともき「ハネウマのライダーだな」

千草「……あぁ、なるほど。よくわかったわね」

ともき「悠がよく部屋でかける曲ってポルノだからな。」

悠「最近は水上の音楽がブームだけどな」

優希「あんまり、ジャンル問わずに聞くよな」

悠「皆、そんなもんだろ。」

千草「アンタはピンキリ過ぎだけどね。電波ソング聞いてたと思ったら次には古典落語になってるし」

悠「うるせーなー、俺がなに聞こうがいいだろうがー」

亮「あ、カラオケいかね?」

悠「行かねぇ」

ともき「また、藪から棒だな」

悠「いいえ、壁から釘です」

優希「それ亮先輩の台詞じゃないか?」

悠「亮はボケもツッコミも微妙だからこの高度なネタをやれる訳がない」

ともき「高度でもないだろ…」

亮「俺はツッコミだろ」

悠「微妙だなややボケ側な気もする」

千草「私が合わすからいいのよ。」

悠「夫婦気取ってんじゃねぇよ。バーカ!バーカ!」

千草「悔しかったら彼女の一人でもつくりなさいよ」

悠「彼女はいないが、嫁ならそこにいる」

ともき「こっちだろ、悠の嫁」

日本酒の瓶

悠「いやいや、それは嫁じゃなくて人生のパートナーだ」

優希「嫁じゃん」

悠「あるぇ?……まぁいいか。」

千草「どの辺りに妥協できる部分があったのかしら…」

亮「悠は空気≠アルコールだから命≠酒でもあるからじゃないか?」

悠「バカをいうな。俺は酒も女も同じくらい好きだ。」
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