ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

美喜「貴女もレモネードでいいかしら?」

まゆ「ああ、お願いしよう」

悠「俺、ブラッティマリーをハイの方で、もちろん量は少な目で」

澪「いいけど…喉潰すなよ」

悠「少しづつ飲めば平気」

まゆ「それ、アルコール入ってるよね?」

悠「当然だ。」

まゆ「威張るな!」

悠「いいじゃん。ちょっとくらい。」

まゆ「そういう気の弛みが問題や非行へと繋がっていくんだ。」

美喜「……というか、今さらじゃない?問題児も問題児でしょ。ソイツ。」

悠「いわれてるぞ。」

ともき「お前だよ!」

まゆ「はぁ…。」

悠「やめて、そんなマジため息やめて。」

まゆ「真面目になれとは言わないが、もう少し学生らしく生活態度を見直せないか?」

悠「俺は学生らしいぞ?サボり、深夜徘徊、喧嘩、飲酒…」

澪「まぁ…学生らしいちゃ、らしいけど…」

ともき「求められてる学生らしい生活態度とは真逆だぞ」

悠「行儀よく真面目なんて出来やしなかった。はい、澪」

澪「え…あ、夜の校舎窓ガラス割ってまわった。はい、ともき」

ともき「支配からの卒業…って、なんだこれ」

悠「卒業」

ともき「それはわかってるよ」

まゆ「ちなみに、まさか本当に窓ガラス割ったりはしていないだろうね?」

悠「学校のは割ってない」

ともき「どこの割った…」

悠「俺の部屋。」

まゆ「なにかあったのかい?」

悠「俺、寝るときは冷房かけない主義なんだ。それで、窓を開けようとしたら蚊が翔んでて叩いたら窓も一緒に崩壊したんだ」

ともき「どんな力で殴ったんだ」

悠「殴ったわけじゃない、手を広げてバンってやったらパリンてなったんだ」

まゆ「怪我は無かったのかい?」

悠「お陰さまで。数ヵ所しか裂けなかったよ」

ともき「怪我してんじゃん」

悠「まぁ、すぐにふさがったし。ぶっちゃけその後まおにブン投げられた方が痛かったし」

ともき「なおかつ投げられたのか?!」

悠「俺が怪我するのはいいが家を壊すなと説教つきでな」

まゆ「いやいや、少しおかしくないかい?」

悠「熱帯夜に起こすとな、まおは自分意外全ての人間を、ムシケラ程度にランクダウンするんだ。」

ともき「けど、やたらめったら怒る訳じゃないだろ」

悠「……ともき、俺の部屋の斜め前がまおの部屋なんだ。」

ともき「知ってるよ。」

悠「夜中にちょっとゲームしてたらいきなりドア開が空いたと思ったらヘッドフォンをぶん投げられたんだぞ。」

ともき「物音にも敏感なんだな…」

悠「あぁ、だから最近は夜中になったら家に帰らずにいるだろ」

ともき「だから、最近うちによく泊まってくのか」

悠「ほぼ、家庭内暴力の域だからな」

まゆ「なんだ、そういう事ならうちに来ればいいじゃないか。」

悠「それは嫌だ」

ともき「どして?」

悠「羅漢のおっさんに捕まるから」
80/100ページ
スキ