ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

翡翠「…コクリ、コクリ…」

悠「翡翠、眠たいのか?」

翡翠「……すこし…」

悠「ほら、膝頭のせていいから横になりな」

翡翠「…ふにゃん…///…」

悠「おやすみ」

翡翠「…んみゅ…」

ともき「…かわいいな。」

悠「まったくだ。イタズラしたくなる」

ともき「をぃ…」

悠「冗談さね。澪、悪いんだけど起こさないようにソファに運んでやってくれ」

澪「いいのか膝枕してあげたのに?」

悠「落としたら洒落にならないからな。」

美喜「仮眠室にタオルケットがあるからついでに取ってきてあげて」

澪「はいはい。」

悠「美喜は子供には優しいな」

美喜「誰にでもよ」

悠「それは失礼、失礼の失礼ついでにビールおかわり二つ」

美喜「本当に失礼ね…。」

悠「乾杯」

ともき「なんの乾杯なんだか…」

悠「理由がほしけりゃ…あれだ翡翠が可愛かった。」

ともき「ようは何でもいいんだな」

悠「もちろん。むしろ、理由なんかどーでもいいくらいのがちょうどいいんだよ」

美喜「いい加減過ぎない?」

悠「いい加減なんじゃなく、ゆとりと余裕と寛大な精神があるといってくれ」

澪「それだけ心が広いから無報酬でトラブルを引き受けるんだよな」

悠「澪たん。そりゃ完璧に嫌みだぞ」

ともき「はは、事実だろ。」

悠「事実とは大抵尾ひれがついてるもんだ。真実とは違う。」

美喜「なら、真実ならどうなるのよ」

悠「音楽の趣味がいい健康優良のイケメン学生が、ガキを統べる王様に無理難題を無理矢理、押し付けられて街をかけずり回ってるが真実だな」

ともき「音楽の趣味がいいのと健康なのは真実だな。」

悠「優良とイケメンはどこにいったのかな?」

澪「噂だけに流れちゃったんじゃないか」

悠「兄ちゃん、上手いこというてくれるやないかい。」

美喜「なにキャラよ」

悠「ゆるキャラかな」

ともき「頭の中がか?」

悠「もうゼリーみたいにゆるゆるのツルツルゆで玉子~」

美喜「いってて悲しくない?」

悠「まぁ、脳にシワがないのは事実だからしかたない。」

ともき「悠の場合はアレだろ。こう…ここぞって時にクシャクシャになるんだよな」

悠「人の脳みそを寒いときの玉袋みたくいうな。チラ」

美喜「……こっちの反応見んな」

澪「間接的とはいえ酷いセクハラだな…」

悠「じゃあもっと直接的かつ寒いセクハラしようか。暑いし」

ともき「聞きたくないけどどんなだ?」

悠「おっぱいで幸せいっぱい。俺のお尻と君のお尻をつき合わせてお知り合い。君の…」

ともき「もういい…なんなんだ。そのキャバクラで中年ゲヒ親父が言いそうな程度の低いセクハラギャグは」

悠「えっへん!」

ともき「威張る理由が見当たりませんが?」

悠「見当たらないのはあれだろ。流れちゃったんだよ」

ともき「うまく締めたつもりか…」
73/100ページ
スキ