ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】
ーラスタ・ラヴー
悠「そうだ。こないだ秘密警察から電話がかかってきたんだ。」
美喜「……はぁ?」
澪「……はぁ?」
悠「いや~さすがに俺も秘密警察にツテは無いのになって思って良く良く話を聞いたらさ。秘密警察じゃなく大広間の改修を頼んだ凍津建設だった。」
澪「秘密警察(ひみつけいさつ)」
美喜「凍津建設(しみづけんせつ)」
悠「ちょと似てるだろ。」
澪「耳の掃除をしろ。」
美喜「毎回毎回、落ちの微妙な小ネタをよく繰り返すわね。」
悠「二度あることは三度傘とよくいうだろ。」
澪「言わねぇよ。」
悠「まぁまぁ、それより注文したのまだか?」
澪「(ホントにマイペースなやつだな。)できてるよタンゴだ。」
タンゴ
27度中口シェーク
ドライジン24ml
ドライベルモット12ml
スイートベルモット12ml
オレンジキュラソー12ml
オレンジジュース2dashes
材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。
悠「おぉ、これこれ。」
美喜「ジンとベルモットの相性のいい組み合わせに、オレンジの酸味と甘さを足したフルーティな口当たりのいいカクテルよね。」
悠「うん。美味いな。英語でいうとホースストマックだ。」
美喜「ホースストマック?…馬胃。」
悠「なんの話だ?」
美喜「殴っていいかしら。」
澪「意味の無い話を振っておいてガン無視かよ。」
悠「ジョークなんてのはそんなものだ。」
美喜「はぁ…下らない話ばっかりじゃなく。たまには面白い話でもしなさいよ。」
悠「面白い話か…この前ズキューン!して、ズキューン!になった。」
澪「完璧下ネタじゃねぇか。」
美喜「少し面白かったわ。」
澪「オーナーも気に入らないでください!」
悠「だってよ。俺が話せるネタなんか、落語か下ネタしかないぞ。」
澪「嘘つけや。」
悠「あぁ、じゃあこの前久々に本物の名刺を見た話なんかどうだ。」
美喜「名刺に偽物も本物もあるの?」
悠「まぁ、一般的には百枚いくらで印刷するのを名刺だと思ってるだろうが、そうじゃない。」
澪「と言うと?」
悠「とくに、ヨーロッパの貴族なんかは時間と金をかけて、時には有名な芸術家に依頼して、せいぜい一枚か二、三枚の立派な名刺を作るんだ。」
澪「ふぅん。」
悠「元手が掛かってるからもちろん使い捨てじゃない。相手が自分の素性を納得したら返してもらって何度でも使うけどな。」
美喜「けど、それでもすぐにダメにならない?」
悠「ガラスのプレートに挟んで使うのが主流だ。」
澪「なんかケチッぽいな。」
悠「いや、けど考えてみたら、その方が合理的なんだ。資源の節約になるし、なにより与えるインパクトが強いから名刺本来の目的に叶ってる。」
澪「成る程な。」
美喜「名刺蘊蓄はわかった。けど、なんでそんな高そうな名刺を見たの?」
悠「なんの時だったかな…あ、そうだ。ちょっと世界を救った時だ。」
澪「……はぁ?!」
美喜「……はぁ?!」
悠「まぁ、聞きたいなら話してやるよ。」
悠「そうだ。こないだ秘密警察から電話がかかってきたんだ。」
美喜「……はぁ?」
澪「……はぁ?」
悠「いや~さすがに俺も秘密警察にツテは無いのになって思って良く良く話を聞いたらさ。秘密警察じゃなく大広間の改修を頼んだ凍津建設だった。」
澪「秘密警察(ひみつけいさつ)」
美喜「凍津建設(しみづけんせつ)」
悠「ちょと似てるだろ。」
澪「耳の掃除をしろ。」
美喜「毎回毎回、落ちの微妙な小ネタをよく繰り返すわね。」
悠「二度あることは三度傘とよくいうだろ。」
澪「言わねぇよ。」
悠「まぁまぁ、それより注文したのまだか?」
澪「(ホントにマイペースなやつだな。)できてるよタンゴだ。」
タンゴ
27度中口シェーク
ドライジン24ml
ドライベルモット12ml
スイートベルモット12ml
オレンジキュラソー12ml
オレンジジュース2dashes
材料をシェークして、カクテルグラスに注ぐ。
悠「おぉ、これこれ。」
美喜「ジンとベルモットの相性のいい組み合わせに、オレンジの酸味と甘さを足したフルーティな口当たりのいいカクテルよね。」
悠「うん。美味いな。英語でいうとホースストマックだ。」
美喜「ホースストマック?…馬胃。」
悠「なんの話だ?」
美喜「殴っていいかしら。」
澪「意味の無い話を振っておいてガン無視かよ。」
悠「ジョークなんてのはそんなものだ。」
美喜「はぁ…下らない話ばっかりじゃなく。たまには面白い話でもしなさいよ。」
悠「面白い話か…この前ズキューン!して、ズキューン!になった。」
澪「完璧下ネタじゃねぇか。」
美喜「少し面白かったわ。」
澪「オーナーも気に入らないでください!」
悠「だってよ。俺が話せるネタなんか、落語か下ネタしかないぞ。」
澪「嘘つけや。」
悠「あぁ、じゃあこの前久々に本物の名刺を見た話なんかどうだ。」
美喜「名刺に偽物も本物もあるの?」
悠「まぁ、一般的には百枚いくらで印刷するのを名刺だと思ってるだろうが、そうじゃない。」
澪「と言うと?」
悠「とくに、ヨーロッパの貴族なんかは時間と金をかけて、時には有名な芸術家に依頼して、せいぜい一枚か二、三枚の立派な名刺を作るんだ。」
澪「ふぅん。」
悠「元手が掛かってるからもちろん使い捨てじゃない。相手が自分の素性を納得したら返してもらって何度でも使うけどな。」
美喜「けど、それでもすぐにダメにならない?」
悠「ガラスのプレートに挟んで使うのが主流だ。」
澪「なんかケチッぽいな。」
悠「いや、けど考えてみたら、その方が合理的なんだ。資源の節約になるし、なにより与えるインパクトが強いから名刺本来の目的に叶ってる。」
澪「成る程な。」
美喜「名刺蘊蓄はわかった。けど、なんでそんな高そうな名刺を見たの?」
悠「なんの時だったかな…あ、そうだ。ちょっと世界を救った時だ。」
澪「……はぁ?!」
美喜「……はぁ?!」
悠「まぁ、聞きたいなら話してやるよ。」