ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7
ー闘路(西口)ー
悠「はぁはぁ…なぁ、追いかっこ…止めにしないか?はぁはぁ…夏に…走るもんじゃないし…」
紅「悠が止まれば追わないぞ」
悠「お前が追わなけりゃ、逃げねぇよ」
紅「まぁ、もう逃げ場ないしな。さ…喧嘩(やろ)うか。」
悠「…どうしても?」
紅「悪いなぁ。スイッチ入っちゃったんだわ。だいたい悠も悪いんだぞ…さんざん逃げ回るんだから。」
悠「バット片手に追われたら誰でも逃げるっての…。」
紅「喋ってると……舌噛むぞっ!」
ビュバッ!
悠「っと…」
紅「さぁ、いっくぜ。」
紅はバットを背中から抜いた。
いつも紅いバットを右に、そして、左に黒いバットを握る。
悠「二本…」
紅「いっくぜ。」
悠「マジモードかよ!」
ドッ!
紅「マジだぜ!」
ビュバッ!
がンッ!
紅「おー、避けるねぇ!!」
悠「ちっ…(っ…こんなもん避け損じたら洒落になんないぞ。距離を開けたら不味いか…ならっ!)」
トンッ!
紅「おっ…(でたな、お得意の間合い詰め。けど、想定の範囲内!膝蹴りだ!)」
ドゴッ!
悠「取った!!」
紅「なっ…(ノーモションの膝蹴を受け止めた!?いや、読まれてたのか!)」
悠「もらった…ぶっぁ?!(頭突き!?しかも顔に…やべ…)」
ゴッ!
紅「いやぁ…悠は凄いわ。けど、鈍ってね?」
悠「っ…」
紅は左手のバットを捨てて…一本足打法でフルスイング。
ドゴッッン!!
紅「顔面ホームラ…んん?!(飛んでない!?っか、胸ぐら掴まれて…)」
悠「くっ…今度こそ、取った…ぞ。」
掴んだ胸ぐらを前に引くのではなく、後ろに押す。
人の重心は腰より高い位置、胸より低い位置にある。故に、片足立ちのように不安定な体勢なら、ただ重心をずらしてしまうだけで人間は簡単に倒れてしまう。
紅「うわっ!?」
ドザッ…スッ。
悠「紅、チェックメイトだ。」
紅「…マウントポジションとられちゃったかぁ……。…まさか拳ひとつ使われずに敗けるのはなぁ……あー悔しい。悔しいなぁ。けど…気持ちいいや。」
悠「ったく、自分は満足かも知れないけど…こっちは満身創痍だぞ。痛っ…」
紅「そういや…顔面ホームランしたよな?どして、平気なんだ。」
悠「平気な訳あるか……さっきから目が見えてない。」
紅「え?ちょい待ち……見えてない目でどうやって俺を捕まえた?」
悠「なんとなく空気の流れとか雰囲気だ。」
紅「雰囲気って…はぁ、鈍ってないなぁ…」
悠「うるせぇよ。いいから立てらせろ肩貸せ…なんも見えねぇんだから…くそ。モロ眼底骨打ちやがって…お前これ二、三日、視力もどんねぇぞ…」
紅「っか、それだけか?」
悠「……打撃だろうと斬撃だろうと流れ(リズム)にのって逆らはなきゃいい、触れた刀のバットの流れに逆らわなかった斬れることもない。相手の攻撃は静止してるのと同じ……あとは少しでいい…ほんの少しその流れ(リズム)に俺の流れ(リズム)を上乗せしてやれば…この世で動いてるのは俺だけになる」
紅「悠…」
悠「YOU・THE・WORLD(私の世界)…まぁ、まだ未完成もいいところだけどな…」
悠「はぁはぁ…なぁ、追いかっこ…止めにしないか?はぁはぁ…夏に…走るもんじゃないし…」
紅「悠が止まれば追わないぞ」
悠「お前が追わなけりゃ、逃げねぇよ」
紅「まぁ、もう逃げ場ないしな。さ…喧嘩(やろ)うか。」
悠「…どうしても?」
紅「悪いなぁ。スイッチ入っちゃったんだわ。だいたい悠も悪いんだぞ…さんざん逃げ回るんだから。」
悠「バット片手に追われたら誰でも逃げるっての…。」
紅「喋ってると……舌噛むぞっ!」
ビュバッ!
悠「っと…」
紅「さぁ、いっくぜ。」
紅はバットを背中から抜いた。
いつも紅いバットを右に、そして、左に黒いバットを握る。
悠「二本…」
紅「いっくぜ。」
悠「マジモードかよ!」
ドッ!
紅「マジだぜ!」
ビュバッ!
がンッ!
紅「おー、避けるねぇ!!」
悠「ちっ…(っ…こんなもん避け損じたら洒落になんないぞ。距離を開けたら不味いか…ならっ!)」
トンッ!
紅「おっ…(でたな、お得意の間合い詰め。けど、想定の範囲内!膝蹴りだ!)」
ドゴッ!
悠「取った!!」
紅「なっ…(ノーモションの膝蹴を受け止めた!?いや、読まれてたのか!)」
悠「もらった…ぶっぁ?!(頭突き!?しかも顔に…やべ…)」
ゴッ!
紅「いやぁ…悠は凄いわ。けど、鈍ってね?」
悠「っ…」
紅は左手のバットを捨てて…一本足打法でフルスイング。
ドゴッッン!!
紅「顔面ホームラ…んん?!(飛んでない!?っか、胸ぐら掴まれて…)」
悠「くっ…今度こそ、取った…ぞ。」
掴んだ胸ぐらを前に引くのではなく、後ろに押す。
人の重心は腰より高い位置、胸より低い位置にある。故に、片足立ちのように不安定な体勢なら、ただ重心をずらしてしまうだけで人間は簡単に倒れてしまう。
紅「うわっ!?」
ドザッ…スッ。
悠「紅、チェックメイトだ。」
紅「…マウントポジションとられちゃったかぁ……。…まさか拳ひとつ使われずに敗けるのはなぁ……あー悔しい。悔しいなぁ。けど…気持ちいいや。」
悠「ったく、自分は満足かも知れないけど…こっちは満身創痍だぞ。痛っ…」
紅「そういや…顔面ホームランしたよな?どして、平気なんだ。」
悠「平気な訳あるか……さっきから目が見えてない。」
紅「え?ちょい待ち……見えてない目でどうやって俺を捕まえた?」
悠「なんとなく空気の流れとか雰囲気だ。」
紅「雰囲気って…はぁ、鈍ってないなぁ…」
悠「うるせぇよ。いいから立てらせろ肩貸せ…なんも見えねぇんだから…くそ。モロ眼底骨打ちやがって…お前これ二、三日、視力もどんねぇぞ…」
紅「っか、それだけか?」
悠「……打撃だろうと斬撃だろうと流れ(リズム)にのって逆らはなきゃいい、触れた刀のバットの流れに逆らわなかった斬れることもない。相手の攻撃は静止してるのと同じ……あとは少しでいい…ほんの少しその流れ(リズム)に俺の流れ(リズム)を上乗せしてやれば…この世で動いてるのは俺だけになる」
紅「悠…」
悠「YOU・THE・WORLD(私の世界)…まぁ、まだ未完成もいいところだけどな…」