ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

六花「それでー。見たらひとふさ50万だよ?もう、おかしいよねー」

優日「そんなのは買えないね。」

ともき「ちぃっす」

澪「いらっしゃい。アルコール?」

ともき「ノンアルで」

澪「じゃ、レモネードな。今日のはひと味違うぞ」

ともき「へぇ、どうして?」

美喜「リッカがレモン持ってきてくれたのよ。」

六花「売れ残りだけどねー。けど、熟してるから酸味のなかに甘味があるよー」

優日「私も一個貰っちゃった。」

ともき「へぇ…っか、優日と六花って仲良かったけ?」

優日「普通に仲いいよ。ねー。」

六花「ねー。」

ともき「そうか。それで何の話で盛り上がってたんだ?」

六花「そうそう。実はねニュースで見たんだけど、ブドウでひとふさ50万もするのがあるんだってー」

ともき「ひとふさ50万!?なんだそれ…なんかの冗談?」

六花「んーん、実話。ブランドフルーツていうのかなー?」

優日「ひとふさ50万って、一粒二万五千くらいだよ。」

ともき「恐ろしいな…」

六花「あたしはどんな人が買うのかの方が怖いなー。」

優日「私は50万のブドウよりブドウ酒のが好きかな。」

ともき「ワインか…」

澪「けど、不思議だな。50万のワインなら、そこまでの価値があるように思えるのに、ブドウだと信じられないって」

美喜「物の価値なんて人それぞれよ」

優日「けど、50万もあったらクリアアサヒからアサヒスーパードライに変更できちゃうよ」

ともき「うわぁ、おっさんぽい…」

優日「ともき君」

ともき「あ、はい。なんでしょうか。」

優日「発泡酒とビール飲むならどっち?」

ともき「…ビールです」

優日「だよね。私はおっさんぽい?」

ともき「いえ、至極当然な発想でした」

優日「うん、よろしい♪」

美喜「(優日怖…)」
六花「(優日ちゃん迫力あるなー)」
澪「(今の優日か?)」

ともき「えと…優日は酒好きだな」

優日「たしなむ程度にね。」

澪「悠にも張り合えて、たしなむ程度?」

優日「お酒は量を飲むんじゃなくて、味を楽しんで、会話を円滑にすすめる飲み物だよ。」

ともき「いま、澪君のことスルーしたよな。」

優日「てへ♪」

六花「優日ちゃんは酔ったことないのー?」

優日「ううん、酔っぱらっちゃうよ?ただ、見た目や行動には出ないだけ。」

ともき「あれ、そうなんだ」

優日「うん。だから、飲み終わって気が抜けたらすぐに寝ちゃうよ。」

ともき「ふぅん」

優日「まぁ、ともき君の酔いかたには負けるけど」

ともき「……」

優日「けど、ああいう一面があるのも悪くないよ。」

ともき「微妙なフォローありがと…」

優日「いえいえ♪」
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