ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

拳二「しっかしよぅ、お前ら学生はもう夏休みだろ」

悠「タコにも。」

ともき「いかにもな。」

悠「デビルフィシュにも夏休みだ。」

ともき「なんで英語でいった…っか、デビルフィシュはタコだ!」

悠「Theyre the summer holidays really」

ともき「発音きれいだな…」

拳二「なんったんだ?」

ともき「いかにも夏休みだ。…って」

拳二「くそ、インテリぶりやがって」

ともき「いまので?!」

悠「拳二は日本語しか喋れないし理解できないんだよ。多分、小学三年生程度の日本語しか」

ともき「それはそれで問題だから…」

拳二「誤解してるぞ、中坊くらいまでは理解できらぁ!」

ともき「その誤解が誤解であってほしいです…」

拳二「かっかっか。それでもなんとか生きていけてらぁ」

ともき「あの…否定とかは…」

悠「あまり踏み込むなそいつは脛に傷しか無いんだから。」

拳二「やかましい。じゃなくてよ、夏休みだろ。予定とかねぇのか」

悠「ゲーム三昧。」

ともき「夏休み関係ないし!?」

拳二「こいつはもうダメだな。惨めな夏を過ごせ」

悠「いいんだよ。引きこもってるくらいで……夏はろくな目にあわない。ろくな出会いが無い。」

ともき「なんだ、いつになく…」

悠「ドラッグ、トワコ、集団自殺、ミズホ」

ともき「ごめん。」

悠「素で謝るな…いや、いった俺が悪いんだけどな……」

拳二「スネークバイトの話しはしってっが集団自殺は初耳だな。なにしたんだよ?」

悠「なんもしてない。っか、なんも出来なかったよ。」

拳二「らしくねぇ答えだな。」

悠「アホか。俺はいつもこんな答えだよ。」

拳二「っか、お前のトラブルに巻き込まれ方は異常だぞ。崇に呪われてんじゃねぇか?」

悠「崇の祟りなのか、お前との関わりのせいなのか…。はぁ、女にモテない、トラブルシューター…。いい加減こんな主役の座は降りたいよ」

ともき「……」

拳二「トワコはいい女だったな。モテんじゃん」

悠「ぐふっあっ…心が…心がいたぃ…」

ともき「言わなかったのに……」

拳二「かっかっか。おもしれぇな。コイツがマジにダメージ受けるのは」

悠「はぁ…なんで、いい女ってのは一癖も二癖もあるのかなぁ。」

ともき「その…悠の場合は特殊過ぎるというか…」

悠「義足でも、リスカ痕があっても俺は全然受け入れてるし気にもしないぞ?」

ともき「違うって…その、お前が特殊なんだよ。」

悠「は?俺が?」

拳二「かっかっか。いい女に目を着けたら人のものか芯が強すぎるのしか選ばねぇ特殊男だな。」

悠「笑うなボケ。……なあ、俺は女を見る目がないのかな?」

ともき「人を見る目はあるさ。大丈夫。」

悠「……しばらくは、ともきが居たらいいか。」

ともき「俺で妥協するな。」
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