ｰラスタ･ラヴｰ

悠「ちぇき。なぁ、俺の携帯ここに落としてなかった？」

澪「藪から棒だな。なくしたのか？」

悠「いいえ、壁から釘です。そうなんだよ。無くても俺に問題はないんだけどな」

美喜「誰に問題があるのよ？」

ともき「俺にかな…悠宛の伝言が入り出してさ…」

美喜「ご愁傷様ね。」

悠「まぁ、気にするなよ」

ともき「お前が言うな！」

悠「きゃっきゃのきゃ♪」

ともき「ったく、早く見つけろよ。」

優希「二人は仲いいですね」

悠「お、優希ちゃんに、紅菜ちゃん。」

ともき「二人も十分仲良さそうに見えるけど？」

紅菜「…普通です。」

悠「反応が半歩遅れたな。内心照れてると見た。」

紅菜「っ…」

悠「いっひっひ。」

ともき「からかうなよ。」

悠「ちゃう、ちゃう。素直な感想を述べただけさ。」

優希「はは、紅菜も悠にはかなわな…痛っ！」

紅菜「蚊が居たわよ。」

優希「つねったよね！？」

悠「仲むつましいとはこの事だな。」

ともき「……」

悠「しかし、いいなぁ。恋人がいる者は…俺らもイチャイチャしないか？」

ともき「暑苦しいから腰に手を回すのやめてくれ。」

悠「なら、どこなら回していい？」

ともき「後ろにでも回してろよ。」

悠「ともき…最近、こう…返しが本格的に上手くなってきたよな。前は「鍋の底でもなめてろよ」だったし」

澪「お前ら普段どんなやり取りをしてるんだ？」

ともき「気にしないでくれ。」

優希「いや、普段の生活で鍋の底でもなめてろよなんてのは出てこないと思うけど」

悠「そうかな？わりと普通だよな。」

ともき「いや、俺は悠にしかいわないよ。」

悠「照れるじゃないか。」

ともき「どうとったか、知らないが喜ばす事はいってないぞ。」

悠「マジか！？」

優希「なるほど、漫才のやり取りが染み付いてるんだな。」

紅菜「それはそれでどうなのかしら。」

悠「いっひっひ、大丈夫だ。いつか、紅菜ちゃんと優希ちゃんも出来るようになるさ。」

紅菜「これはどういう気持ちで聞き入れたらいいのかしら。」

優希「気軽に聞いとこう。」

悠「いっひっひ。ま、俺が見る限り既にいいコンビではあるけどな。」

ともき「よかったな。二人ともこれでも、悠は人を見る目だけはあるからな。」

悠「それだけかい。」

ともき「冗談だよ。」

悠「なら、他の部分を褒めてみろ。」

ともき「今日も一段と貞子髪ってるな。」

悠「いやぁ、それほどでも。やっぱり、ともきはよく見てくれてるな。」

ともき「それでいいのかよ！」

悠「やっぱ、ともきはツッコミ側のが落ち着くなぁ。」

ともき「そらどうも。」

悠「じゃあ、改めて腰に手を回してもいいかな？」

ともき「その考えはおかしい。」

悠「あは、あははは！お、おかしー！」

ともき「その可笑しいじゃねぇよ！」