ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

悠「ザザは美味いな。俺ビター好きなんだよ。」

美喜「ふぅん」

ザザ
27度中口ステア

ドライジン30ml
デュボネ30ml
アンゴスチュラビターズ1dash

材料をミキシンググラスでステアしてカクテルグラスに注ぐ。

澪「ジンとフレーバードワインを組み合わせるから香味豊かなカクテルだしな。」

美喜「ふぅん」

悠「レモンピールをかけるとデュボネカクテルにもなるしな。」

澪「だな。あ、なぁ、悠はデートとかしたことあるのか?」

悠「なんだ、藪から棒に。いえ壁から釘です。」

澪「ごめん、本当に意味がわかんない。」

悠「落語ネタだ。とりあえずこれから俺がなにかネタを言ったら笑ってくれ。」
美喜「ふぅん。」

悠「つかみのコントはこのくらいにして。なんだっけ?」

澪「だから、マジのデートとかしたことあるのかって聞いたんだ。」

悠「マジのデートなぁ……あれはドキドキしたな。ディズニーを見るつもりだったがドキドキし過ぎて間違えて悶絶乱れ妻実録濡れ壺地獄に入りかけたからな。」

澪「どう考えても間違わないし、同じ映画館でやってねぇだろ!」

美喜「ふぅん。」

澪「って、さっきから空返事のオーナーはなに読んでるんです?」

美喜「え、あぁ。悠が読んでる読者を馬鹿に新聞」

澪「あれかよ。今日はどんなしょうもない記事です?」

悠「今回もいまいちだったな。スパイダーマンの糸と納豆の糸はどっちが強靭かだったはずだ。」

澪「絶対告訴されるぞその新聞社」

悠「聞いた話じゃすでに20件近い訴訟を抱え込んでるらしいぞ。」

澪「その事実の方が記事より驚きだろ。」

美喜「…ねぇ。悠って頭よかったわよね?」

悠「自慢じゃないが超がつく馬鹿だ。」

美喜「じゃあ、まったく同じ大きさの赤い金魚と黒い金魚を何匹も飼っている人が居るんだけど。なぜか、赤い金魚は黒い金魚と比べて10倍以上も多くの餌を食べるの。」

澪「生きがいいのか?」

悠「赤10黒1なんだろ。」
澪「あ、なるほど。」

美喜「ある日、女の人が傘をさして一キロもの道のりを歩いた。しかし、彼女の洋服はおろか、靴さえも全く濡れていなかったのはなぜ?」

澪「建物の中とか?」

悠「雨が降ってないんだろ。傘は日傘で。」

美喜「正解」

澪「はぁ~なるほどな。」

悠「っか、さっきからなんだ?」

美喜「いや、これに載ってるクイズ。解答を書いて送ったら賞金が貰えるらしいよ。」

悠「やめとけって懸賞なんか当たんないって。」

美喜「じゃああと一問だけ。」

澪「というか、それが最後の問題なんでしょ」

美喜「□ C T R D S H S M B D W で□には何が入る?」

澪「うーん…アナグラムか?」

悠「わかった。じゃ、帰るわ。」

澪「ちょ、答え…せめてヒントは!」

悠「うちのボケ管理人」
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