ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ー小鳥遊邸(広間)ー

悠「はぁはぁ…くっ…ぅぅ」
マリオ「zzz…zzz…」

ともき「なぁ、みんな何が見える?」

優日「えーと、ブリッジしてる悠の…」

鈴猫「お腹の上でマリオが寝てる…」

ともき「そうか…。俺が幻か何かを見てる訳じゃないんだな」

悠「っ…首の骨が…脹ら脛がぁ…」

マリオ「zzz…」

ともき「経緯について聞いてもいいか?」

悠「あ、あぁ。ことの始まりは…かれこれ、三時間前に遡る。ちょっと、ブリッジでもして首の筋肉絞めようかと思ってたら…マリオ様が乗ってきた。そのまま御休みされた訳だ。そして…今に至る」

優日「え、かれこれ、三時間ブリッジしたまま?」

悠「そ…なるな…」

ともき「なあ、もしかして床に溜まっている水溜まりって、もしかしなくても…」

悠「汗だな…」

鈴猫「死んじゃうよ!?」

悠「ふ、ふふ……マリオの安眠を…守れるなら…俺の命くらい…お釣りが来すぎて…こまっちまうぜ…」

ともき「お前の命の掛けどころはそこかよ…」

悠「あぁ…マリオ…美しいよ…マリオ…」

マリオ「zzz…」

優日「だいぶ、頭に血がたまって可笑しくなってるね」

ともき「いや、ある意味本気なんだろう」

鈴猫「二人とも落ち着いてなくて、マリオを退けようよ!」

悠「寝てるマリオに触るんじゃねぇ!」

鈴猫「えぇ…」

悠「すまんな、マリオの安眠を守るのが…」

真桜「マリオ~ごはんなの~」

マリオ「ミャー」

(腹)踏み!(喉)踏み!(顔)踏み!

ともき「……」
優日「……」
鈴猫「……」

悠「あぁ、プニプニのにくきゅうで顔踏まれた…ツンなマリオ様だぜ」

ともき「お前、マリオが相手なら引っ掻かれても許すだろ。」

悠「むしろご褒美?」

優日「悠って変なところ逞しいね。変なところは」

悠「二回いうな…さて、夕食の準備しようかね。」

ともき「今からかよ!」

悠「しゃあねぇべ。今までマリオ様が就寝していなすったんだから。」

ともき「お前から飲みに誘っといてこれだからな…」

悠「空腹は最高の調味料だ」

鈴猫「…自分が呼ばれた側で、同じこといわれたら?」

悠「市中引き摺り回しの刑に処す。」

ともき「最低だな、をぃ。」

悠「きゃっきゃのきゃ。ま、即行で作るから指くえて待ってな。」

ともき「手伝いはいいのか?」

悠「したいならやらせたげゆ」

優日「じゃあ、鈴猫さん。どうぞ。」

鈴猫「えぇ?!私、料理は…」

優日「頑張って♪」

悠「やるなら、まず髪を縛れよ。鈴猫は長いんだから。」

ともき「誰か至急目薬と鏡を持ってきてくれ。」

悠「俺も縛るよ!」
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