ｰ宗方フルーツｰ

鈴猫「こんにちは。」

優日「ちぇき～」

梓「あ、いらっしゃい……。」

六花「っ～～……」

鈴猫「リッカちゃん、どうしたの？」

梓「それが…ラジオで、本郷さんが『ふっ…』って言い出したら爆笑しはじめて今、落ち着いてはきてはいるんですが…まだ、呼吸困難状態で…」

六花「っ……」

優日「大変だね。けど、本郷さんの言葉よくわかるよね、鈴猫さんは？」

鈴猫「ムリムリ。今ですら本郷君とはちゃんと話せたことないもの。」

梓「それで、二人はなにか買いに来たのか？」

優日「あ、そうそう。アボガドあるかな？」

梓「あるよ。つまみ？」

優日「うん。悠と飲む約束してて何か手土産をって思ってね。」

鈴猫「飲む約束してるんだ…」

優日「鈴猫さんも一緒にいく？」

鈴猫「いいの？」

優日「大丈夫、大丈夫。梓君は？」

梓「今日は夜までバイトだから止めとく。鈴猫さん、悠の好きな小玉西瓜サービスしとくから頑張ってください。」

鈴猫「え、そんなの悪いし、ちゃんとお金はらうよ。」

梓「まぁまぁそういわず、ちょっと、かっこつけさせて奢らせてくださいよ。」

鈴猫「……じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな。」

優日「梓くん、かっこいいよ♪」

梓「はは、サンキュ」

六花「はぁはぁ…あー…危うく笑い死んじゃうところだったー。」

梓「お、生き返った。」

六花「いやー、本郷さんのマジンガートークはいつも隙がないなー」

優日「マシンガントークだね。あ、そうだ。リッカちゃん、今度お祭り一緒にいかない？」

六花「お祭りですかー？」

鈴猫「花火大会あるでしょ。」

六花「あー。時間が空けばあたしは全然オッケーですよー。」

鈴猫「はぁ…リッカちゃんくらい素直だったらなぁ」

六花「なにがですー？」

優日「あのね、悠を誘ったら。」

～～

悠『祭り？行くとしたらひとりで彷徨くからパス。』
～～

優日「って、感じで」

梓「悠らしいな、祭り事は好きなくせに集団行動は嫌い。」

六花「あ、なら～真桜ちゃんを連れ出して口実にしたらどうかなー？」

優日「それはもっと無理だと思うよ。」

鈴猫「真桜はまず、私と好きこのんで一緒に出歩くわけがないし、あの娘……人混みとか本気で嫌うのよね。」

梓「ひとすじ縄ではいかないコンビだな。」

六花「それなら彼を間にいれたらどうかなー。」

鈴猫「彼？」

六花「ともき君。」

優日「あ、それいいね。お祭りに行くとは言わないかもしれないけど……それなりに話しは進むかも。」

梓「電話いれとこうか？」

鈴猫「あ、それは私がする。」

優日「鈴猫さん、今日はアクティブ～」

六花「む～。あたしは何だか複雑ー。」

鈴猫「ち、ちが、ただ皆で集まったほうが楽しいでしょ？」

優日「ちぇき～」