ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

美喜「いきなり驚いたわ。まさかアナタが一人で来るなんて」

禅「すい…ません…パソコンの…バッテリー…が…無くなって…しまって…。悠さん…は…また、飲んでたん…ですか」

悠「おう。今日はピコンカクテルだ」

ピコンカクテル
17度甘口ステア

アメールピコン30ml
(カクテル)
スイートベルモット30ml

材料をミキシンググラスでステアして、カクテルグラスに注ぐ。

美喜「ビターな風味の薬草系リキュールと甘味のある香草系フレーバードワインのミックスしたカクテルよ。」

悠「濃厚で上品な味わいで癖になるんだ」

澪「六列コンセント持ってきたよ。」

禅「たすかり…ます。」

悠「っか何で六列なんだ。パソコンなら一つあればできるだろ。」

禅「ついでに…携帯の…充電も…しとこうと…思いまして…」

悠「うぉ、iPhoneの最新型じゃん。使ってるやつはじめて見た。」

禅「慣れたら…便利…ですよ…色々。他にも…こーゆう…の…とかも…ありますよ。」

澪「え、何個持ってるんです?」

禅「今は…7つ…です」

悠「禅は携帯多数持つ派なんだな。」

禅「必要…ですから…。プライベート用一つに…Sウルフ連絡、No.S連絡、メール専用、残りが仕事用…です」

悠「ハイテクってるな。」

澪「悠さん…も…慣れれば…使いこなせ…ますよ。」

悠「うーん、俺の場合携帯って音楽機器だからな。そんなに機能はいらないんだ。」

美喜「あら、意外ね。バンバンメールとかしてそうなのに。」

澪「いや、悠にメールしたら無茶苦茶返信遅いですよ。」

悠「メールメンドイ。」

澪「あのなぁ…」

禅「返事も…短いですね…「わかった」「しらん」で…済ませ…ますから」

澪「そうそう。怒ってるのかって思うよ。しかも一切絵文字とか入れないし。」
悠「いや…だってメールしなくても用があるなら直接話せばいいじゃん」

澪「これだからな…」

美喜「悠って携帯無くしても気にしないタイプでしょ。」

悠「まぁ、あーあって思うくらいだな。別に見られてヤバイものないし。」

禅「メール…とかは?」

悠「んー。平気だな。よく、全除去するし。」

美喜「は?え?受信メールを?」

悠「ああ。」

澪「また、ツッコミにくい冗談を…。」

悠「いや、マジだよスパムとか多いし。」

澪「え…マジ…。」

美喜「うわ…」

悠「お前ら何引いてんだよ」

澪「普通引くぞ」

美喜「大事なメールとか無いわけ?」

悠「サイトの登録メールは残してるぞ。」

美喜「じゃなくてさ…友達とかのなんか感動したのとか」

悠「無い。」

美喜「コイツ腐ってるわ。」

悠「おま…酷いな。」

禅「ですが…悠さん…は…思いでとか…大切に…する…方では?」

悠「過去は消えていくもんだ。どんな悲しい思いでも、楽しい思い出でもな。薄く広がって消えていく。…代金置いとくな。」

美喜「あ、ちょっと!」

澪「悠…ソレって寂しくないか、なんもかんも無くなるじゃないか。」

悠「無くならないさ。大好きな奴がいた。愛してくれた人がいた。その思い出は心の底で身体の中心でずっと自分を支えてくれる…だろ。じゃあな。」

禅「俺は…悠さんの…あぁいう所…好きですよ」

澪「……」

美喜「……」
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