ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ー魚民(東池袋店)ー

悠「……」

優日「すいません、からしめ明太子と枝豆、刺し身盛り合わせ。それに日本酒二合。コップは二つ。」

稲葉「えと…ウーロン茶とジャガバタ焼きと焼き鳥盛り合わせ。二人は?」

優希「あ、俺もウーロン茶で」

紅「俺はビール。それ串カツに」

「かしこまりました。先にお飲みもの失礼します。」

悠「……お前らよう、なに人が一人で飲もうとしてたらご一緒してんだよ。」

優日「そこにお酒があるから…かな。」

稲葉「そこに面白そうな事(人間)がありそうだから…かしら。」

紅「そこに……かな。」

優希「え…なにも言えてない。」

悠「おい、ツッコミが間に合わないし。ツッコミレベルのキャパがボケの比率に合ってねぇよ。せめて稲葉か優日、ツッコミやれよ。」

稲葉「ツッコミは悠がやればいいじゃない。挿入るのは好きだし得意でしょ?」

悠「わぁお、逆セクハラも新鮮だけどせめて酒入れてからやりやがれ。」

稲葉「あら、ごめんなさい。クスクス」

悠「はぁ…」

優日「まぁまぁ。悠どうぞ。」

悠「ん、どうも。」

紅「んじゃ、乾杯。」

「「「乾杯。」」」

優希「それにしても月見里さんって見た目に反して渋いですね。明太子と枝豆に日本酒って…」

悠「おっさんなんだよ。」

優日「それの台詞は悠に熨斗つけてお返しするね。それと、優希くん。優日でいいよ」

優希「あ、じゃあ優日さん」

悠「硬いな。もっと、フレンドリーでいいんだぞ。」

稲葉「そうね。おい、小鳥遊。ガリガリ君と焼きそばパン五分以内に買ってこいってくらいに」

悠「パシリじゃねぇか!」

紅「え、マジで?」

悠「お前も乗るな!」

優日「じゃあ、おい、悠。今週の友達料払えよ。」

悠「俺と優日ってそういう関係だったの!?ショックだ」

優日「なにを今さら。」

悠「って、なんでやねん。どこにフレンドリー要素があった!」

紅「~~~~!!」

優希「流れるようなやりとりですね。あざやかというか…」

稲葉「お酒が入り出したらもっと凄いわよ。最終的にはベロンベロンになった悠が一人漫談を始めるから」

悠「そんなこと、やった覚えは一度もねぇよ!そもそもベロンベロンになるまで飲まねぇよ」

優日「酔ったらベロンベロンに嘗めたりはするけどね」

悠「痛いところをつくな…。それでも炭酸を飲まなきゃそんな風にならないっての。」

優希「炭酸?」

稲葉「悠はね、お酒じゃ酔いにくいけど炭酸を飲むとね無茶苦茶に酔うのよ。特異体質なのかもね。他にも前髪が無くなると力が出なくなったり」

悠「ねぇよ。なんだ、その顔が濡れて力のでないアンパンマンみたいな言い方は」

紅「マジか!?」

悠「だから、お前もいちいち反応して乗るな!」
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