ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

将也「あ、ルールはですね……」

ともき「将也、待った。悠が説明してくれ。」

悠「いいぞ、これは観察力か洞察力か推理力のゲーム。ルールっても内容は単純だ。今、俺が手に握ってるものを当てる。それだけ。他に細かいルールとしては……」

・解答は全体で一回のみ
・質問は一人につき一度、ただし、俺が本当の事を言うかは不明。
・物理的手段で手を開かせたりするのは無し。というか、俺に触れるのはなし。
・俺は今からいっさい動かない。
・質問は一人一回だがルールの確認は何度でも可能とする。

ともき「なるほど……」

優希「今はやらなかったけど最初にコイントスして銀色の硬貨でした」

ともき「コイントスか…。」

悠「他に聞きたいことは質問するか、ルールの確認として聞いてくれ。ともきは一人だから、四回質問していいぞ。」

ともき「いや…多分、一回でいい。澪、ちょっと……~~?」

澪「は?えと~~だけど?」

ともき「そか。うん。多分わかった。」

将也「え?一回で、しかも澪さんに質問して?」

ともき「多分だけどな。ちなみに皆の解答は?」

悠「今からオープンするぞ……答えは…これだ。」

スッ…
手をあげるとテーブルには、銀貨が一枚

将也「正解だ。」

卯天「やりましたね!」

優希「やった!」

紅菜「焼き肉ゲット!」

ともき「え?」

「「「えっ?」」」

悠「ともき、解答はなんだ?」

ともき「ワインのコルクじゃないのか?」

優希「ワインの…」

将也「コルク…?」

悠「ふ、ふふふ」

紅菜「まさか…」

悠「あははははは。そのとおり、真の正解はともきだ。」

パッ…
手を開くとコルクがひとつ。

「「「ええぇ~!?」」」

悠「いや、素晴らしかった。お前らも全員しっかりとベストアンサーだったよ。」

将也「ちょ、ま、待ってくれ!いつコルクなんて…いや、その前に握ってるコインを当てるんだろ!」

悠「いっひっひ。将也、ルールを思い出してみろ俺はこういったはずだ「これは観察力か洞察力か推理力のゲーム。ルールっても内容は単純だ。今、俺が手に『握ってるもの』を当てる。ひと言もコインなんていってない。」

優希「け、けど、いつコルクなんて…最初にコイントスだって…」

ともき「ミスデレクションだな。コイントス事態が囮、悠ははじめからテーブルに置いてあったコルクを握ったんだ。」

悠「ともきゅん、正解。俺はたしかに、コイントスして、6ペンスコインを一度は握った。けど、テーブルに拳を置くときコルクに重ねて、コインはテーブルに手の中にはコルクを握りしめた。」

紅菜「ちょっと待って。じゃあ、あのルールの意味は?」

将也「そうかぁ…ルールもミスデレクションなんだ…」

悠「そうだ。他の細かいルールで皆を「ルール」に集中させた。このゲームの本質は単純に何を握ってるかを当てるんだ。ともきはだから俺に説明させたんだろ。」

ともき「ま、そんなところかな」

卯天「あの…ともきさんは澪さんに何を聞いたんですか?」

ともき「それはな…」
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