ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーボルケーノ(ボーリング場)ー

ヒュッ…ガシャーン!

炎銃「しゃあ!!」


紅「ひゅ~…初っぱなからストライクじゃん。」

宮塚「……」

炎銃「はっは~、ぶっちぎりだぜ。おら、宮塚だろ。」

宮塚「……」

ヒュッ…カコーン!

紅「あー…両端に残ったな。」

炎銃「パワー不足だな。筋肉つけねぇからだ。」

宮塚「……」

ヒュッ…コッ…カコーン!

紅「おぉ、倒したピンを弾いて真反対のピン倒した。スペアだな。」

宮塚「ふん…」

炎銃「技巧派とでも言いたげな面だな。」

宮塚「少なくともお前みたくパワーバカではない。」

炎銃「いってろ。ストライクのが上だ。」

紅「あはは。喧嘩すんなよ~っと!」

ヒュッ…カコーン!

炎銃「お前、ある意味器用だな。まん中だけをぶち抜いてくって」

紅「ま、もういっとう…とう!」

ヒュッ……スカッ!

宮塚「……同じ軌道だな。」

紅「ありゃりゃ。」

炎銃「バカでー」

紅「うーむ、バットで打っちゃあ確実にホームラン狙えるんだけどなぁ」

宮塚「ボーリング玉を打つ気か?」

紅「……いや、前言撤回で」

炎銃「やってみりゃよくね?」

宮塚「やめろ。」

紅「っか、炎銃の番だぞ。」

炎銃「あぁ、しゃあ!!」
ヒュッ…カコーン!

紅「おぉ、連チャンでストライク」

宮塚「……」

炎銃「やっぱり、こりゃ俺がぶっちぎりだな。」

宮塚「……」

炎銃「ぁん?どこ行くんだよ」

宮塚「トイレだ。」

炎銃「なら、ついでに飲み物買ってきてくれ。俺、コーラ。」

紅「スポドリ」

宮塚「はぁ…わかった。」

紅「しっかし、宮、マジでボーリングしに来てたんだな。」

炎銃「みてぇだな。っか…ここガキが多いな。あっち見てみろよ小学生の集団がいるぜ。」

紅「どーりで賑やかな訳だな。」

炎銃「最近のガキは色気づいてんなぁ。ミニスカでパンチラ祭りじゃん。」

紅「俺としてはパンチラ祭りならもっと年上が嬉しいんだけどな。」

炎銃「だろうな。女っていやぁ、お前もそうだけど宮塚も噂聞かねぇな。その辺どうなんだ?」

紅「さぁ、さっきもいったけど宮とはガッコだとあんまり話さないから。けど、女子の人気は高いみたいだ。ラヴレター出したってのが俺のクラスにも何人かいる」

炎銃「結果は?」

紅「全滅。」

炎銃「ブスだったのか?」

紅「俺目線でなら中々かな。普通に可愛いタイプだった」

炎銃「お前の基準がよーわからん。美人や可愛いがどのレベルだよ」

紅「ん~、美人ってならあの人だ。悠の従姉の梔の姉さん。可愛ってや優日の子猫ちゃん」

炎銃「お前、意外と面食いだな」

紅「いや~、男ならそんなもんだって。」

宮塚「飲み物置いとくぞ。」

炎銃「おい、お前の女の好みってどんだ?」

宮塚「は?」

紅「花王?稲葉や優日の子猫ちゃん?」

宮塚「興味ない。」

炎銃「んじゃ、あの辺のガキとか?」

宮塚「……興味ない。」

炎銃「だよなぁ。」
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