ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】

ーラスタ・ラヴー

美喜「暑…い…」

澪「あー、たしかにここ最近は暑いですね。そういや、今、電脳ラジオで百物語を…」

美喜「いや、じゃなくてアレ。」

悠「で、ガキがさー」

紅「あははは、マジかよー。」

澪「そういや、あの二人ズッーと飲みながら話してるな…っか、なんで肩組んでだ?」

美喜「オールナイトでシャンパンやってるからテンションがバカになってんじゃないかしら。いい加減店閉めたいんだけど…」

澪「あんだけ楽しそうだと声かけずらいっすね。」

美喜「そうね。悠はともかく、紅はアレべろべろなんだろうね。」

澪「ですね。っか、あんなに爆笑してなんの話してんだ。」

美喜「さあ、けど最初はなんか怪談のルーツとか巷説百物語とか言ってたわね。」

澪「あぁ…。そういや、紅さん、ネタ集めるとかいってたな。」

美喜「変なところ真面目だからね。」

澪「でも、情報源が悠ってのは正解かどうか解んないな。」

美喜「そうね。現に今は爆笑ハプニング話しになってるし。」

澪「え、そんなの話してたんだ。」

美喜「なかなか笑える話が多かったわよ。」

澪「マジか…って、オーナーもしかして、ずっと話聞いてたんじゃ…」

美喜「……そうそう。たしか、うちにも何か怪談話を綴った本があったような。」

澪「誤魔化すなっーか誤魔化しきれてないですよ。」

美喜「えへへへ。」

澪「誉めてないし。」

美喜「まぁ、そんなことより。百物語って言えばさ何かルールみたいなのなかったかしら、ほら、ポックリさんみたいに。」

澪「コックリさんでしょ。ポックリって誰死んだんすか…。百物語のルールって怖い話して蝋燭消して次の人が話すの繰り返しでしょ。」


悠「いや、それだけって訳じゃない。」

美喜「うわ!貞子!」

悠「ここの階段をブリッジで降りてやろうかコラ。」

澪「はた迷惑だからやめてくれ。っーか、それエクソシストだろ。」

悠「えへへへ。」

澪「その山田笑い流行ってるのか」

悠「まぁ、冗談はさておき、百物語をやる場合には結界をはる時もある。」

澪「結界?」

悠「百物語はもうそれ事態が呪いや儀式の類いになるからな。妙なもんを呼び寄せ無いように張るんだよ」
美喜「そんなもん易々はれるの」

悠「簡単な奴なら部屋の四隅に蝋燭を立てて中央に水の入った器を置くだけでも結界になる。他にも家の回りを塩の線で囲うとかな。」

美喜「なんか面倒ね。」

悠「あぁ。だから、もし本格的な百物語をやるなら色々面倒なんだ。話をする部屋と蝋燭をとる部屋を用意する場合や百話終わるまで部屋から出たらだめなルールなんかもあったりするから…。どれが正しいのかいいのかなんか解らないのも事実だったりするんだけどな。」

澪「ふぅん」

悠「ま、夏の風物詩程度に楽しめばいいのかもな。」
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