ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ーラスタ・ラヴー

悠「ん~、そろそろ帰ろうかな」

澪「さっきビールで締めるとかいって、すでに三杯やったな…お前本当に胃のなか大丈夫か?」

悠「今は大丈夫だ」

美喜「今はってなによ。」

悠「チャンポンだからな……夜中に唸るかも知れない。」

澪「おぃ…」

悠「いっひっひ。まぁ大丈夫だわさ」

澪「はぁ…悠は変なところで無茶するからな」

悠「心配してくれてるとか?」

美喜「全然。」

悠「大丈夫。美喜の場合はわかってる。」

美喜「どういう意味よ。」

悠「ツンデレだから、本心では悠くんが心配で仕方無いわ…あっはーん!なんだろ」

美喜「ラストジャッジメントされても、真実の鏡で映されても、そんな部分は無いわ。うん、凄い私産まれてはじめてここまで断言できたのはじめてかも。」

悠「あっはっは。そいつは参った。嫌われたもんだな。」

澪「全然堪えてないな。」

紅「ちぇき~、悠。ニュースだ。」

悠「ちぇき。なんだ?」

紅「おう、さっきな本郷のRVに崇さんと東のボスが乗ってたんだよ。帰国してるみたいだぞ」

悠「……」
澪「……」
美喜「……」

紅「驚いたろ?」

悠「いやぁ、そのニュース賞味期限切れっぽいぞ。」

紅「ありっ?」

悠「さっきまで…っても二、三時間前かな。ここで一緒に飲んでた」

紅「マジかよ。なんで、呼んでくれなかった。」

悠「私が…携帯電話を持っていると思いますか?」

紅「あー…そりゃ無いわ。」

悠「だしょ?」

澪「いやいや、納得するのも認めるのもダメだろ。」

紅「まぁ、悠の携帯不携帯はもう常だし。能力のひとつだろ。」

悠「いっひっひ。携帯不携帯。ミスデレクション。なんかちょっとした能力者っぽくね?」

美喜「ただの無精癖と手品のトリックでしょ」

悠「まぁな。」

紅「あはは。悠は正直だな。」

悠「ふふん。俺はいつだってオープンで正直ですよん?」

澪「それは無い。」

美喜「無いわ。」

紅「うん、ダメだ。フォローできないわ。」

悠「あら、全否定」

紅「正直者じゃないだろ。」

悠「どぉーこがだよー。」

美喜「すでにしゃべり方が胡散臭い。」

悠「きゃっきゃのきゃ」

美喜「イラッ…」

紅「ま、いいや。悠、飲もうぜ。」

悠「悪い、今日はもう帰るんだ。」

紅「えー、まだ夜でもないぞ?」

悠「ともきが家に来るんだよ。お前も来るか?」

紅「あー…行きたいけどダメだ。今日は夜に炎銃と先約がある。」

悠「そか。」

紅「悠の飯は食いたいけど……ダメだなぁ。炎はドタキャンとかヤバイくらいに切れるからな。」

澪「炎銃さんの場合は行動の五割にキレてる気がするんだけど」

紅「瞬間湯沸し器みたいなもんだからな。炎、千夜ちゃんは沸点が短すぎだからな。」

悠「それなら柏もな。あれもMKKだ。」

紅「そういや、前に俺と千夜ちゃんにMKKペアったけどなんだ?」

悠「M(見た)K(キレた)K(殺した)」

紅「わあぉ…」
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