ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】7

ー宗方フルーツー

六花「あーつーぃ~…」

梓「はぁ…確かに、暑いな。表に水撒いとくよ…」

六花「よろしく~…はあぁ~」

鈴猫「こんにちは。」

六花「あ~…すずねさ~ん~いらっしゃい~」

鈴猫「リッカちゃん、溶けてるね……」

六花「あっちくて~も~むり~」

鈴猫「あ、あのパンツ見えてるよ?タンクトップもかなり際どい位置までめくれてるし…」

六花「あずさくん、くらいしか~いないから~だいじょうぶですよ~」

鈴猫「そうじゃないでしょ。」

梓「ホントだよ…」

鈴猫「ほら、ちゃんとして。」

六花「じゃあ、鈴猫さんが起こしてください。」

鈴猫「もう…しかたないなぁ。はい。」

六花「うーん、鈴猫さん優しい~」

鈴猫「もう、リッカちゃんは甘えん坊なんだから…。」

梓「……えーと、すいません。お客さんなんですけど」

鈴猫「っとと、リッカちゃん。お客さんだって。」

六花「梓くん、よろしく。あたしは鈴猫さんに埋まります。」

鈴猫「あの…よけいに暑くない?」

六花「鈴猫さん、いいにおい…」

鈴猫「聞いてない……」

梓「……というわけで、何が欲しい?」

ともき「あはは…とりあえず、パイン串ひとつ貰えるかな。」

梓「ほい、二百円」

ともき「さんきゅ。」

鈴猫「あ、ともき君。こんにちは」

六花「あ、ともき君。ちぇきーっす。」

ともき「ども……って、すごい格好だな。」

鈴猫「だよね…」

六花「ふぅー。鈴猫さん、もう、結婚してください~。」

鈴猫「それは…できないよね?」

六花「むー。」

梓「なぁ、リッカ。そろそろ、働いてくれないか。」

六花「ふー…仕方ないかー。よし。はい、ともきくん。なにかお探しかなー?」

ともき「鈴猫さんには抱きついたままなんだ…」

六花「悠くん風にいうと、鈴猫さんはあたしの嫁。」

鈴猫「はは…」

ともき「リッカはリッカで元気だな。」

六花「そうでもないよー。毎日毎日毎日、酔っぱらい相手に果物売り付けるぐらいしかしてないもんー。」

梓「五百円増しでな。」

ともき「酷っ…」

六花「いやいや、罪滅ぼしが安いとダメでしょー。」

鈴猫「悪どいことしちゃダメだよ?」

六花「お母さんは千円増しで売り付けますよー?」

鈴猫「リッカちゃんのお母さーん!」

梓「今日は出掛けてるよ。なんか、明日まで帰らないとか。その間の売り上げ目標が10万円」

六花「あのババアめ…無茶いってくれて~」

鈴猫「バレたら殴られちゃうよ?」

ともき「はは…じゃ売り上げに貢献しないとな。ちょうど悠の家に行くつもりだったからスイカひと玉貰えるか。」

六花「まいどあり~」

鈴猫「悠の家に?」

ともき「いっしょに来る?」

鈴猫「……邪魔じゃないかな。」

ともき「まさか、大丈夫でしょ」

鈴猫「じゃあ……行く。」

六花「えぇ~。」

梓「リッカは行かないでくれよ。店番が俺だけになるし」

六花「むぅ~」
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