ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

悠「600回っていっても、結局ただの飲みだもんなぁ」

美喜「アンタには、それがちょうどいいんじゃないの?」

悠「いっひっひ。ま、否定はしないけどなぁ……優曇華院見ながら一杯も悪かない」

美喜「ねぇ、ウドンゲじゃなく。レイセンっていってくれない?」

悠「じゃ、うどんちゃんで」

美喜「……」

悠「あ、澪。ハブ酒出してくれ。」

澪「飲みすぎるなよ」

悠「わかってるよ。っか、そろそろ誰かが顔だすころだからコップは二つで…」

デイジー「六百杯をキネンとしてワタクシ、デイジー・クロケティアが参りまし……

パタンッ…

悠「ふぅ、すきま風か。」

澪「いやいや、今盛大に濃い人がいたぜ?」

悠「気のせいだろ」

デイジー「いきなりドアを閉めるなんて酷いデスよ!小鳥遊様!」

悠「……六百杯でデイジーは無いわぁ。」

デイジー「なんでデスの!ワタクシただでさえ出番が少ないんデスよ!?」

悠「それは俺に言われてもなぁ……あ、そだ、家で真桜が居るからそっちにいってこいよ。きっと喜ぶぜ?「親友」のデイジーが訪ねてくれるなんてうれしいなのーって…」

デイジー「親友…ほっ、ホーッホホ。仕方ありませんわねぇ。マオウの顔を見に行って差し上げマスワ♪」

悠「いってら~」

美喜「アンタ酷いわね。」

悠「いやいや、まおだってたまには馴染みと顔会わさないとだめだろ。例え午前中は鬼のように機嫌が悪くてもな…」

澪「デイジー無事だといいな……おっと、いらっしゃいませ」

崇「悠。珍しいのを連れてきたぞ。」

悠「美人?可愛い?巨乳?貧乳?」

崇「そうだな…美人で貧乳で眼鏡だな。」

悠「なにそれ、超タイプなんですけど」

氷室「いやぁ、照れますね。」

悠「こんなオチだと思ってたよ!!」

崇「くくっ」

氷室「あはは。悠は暑くても元気ですね。」

悠「いやぁ、ダレてるよ。それより氷室さんいつ帰国を?」

氷室「600杯ということで先ほど、まぁ日帰りですが。」

悠「日帰りかよ!?」

氷室「私はまだマシですよ。摩耶くんは帰れませんでしたから」

悠「えぇ…摩耶いないのか…」

氷室「はい。なので今日は私と崇で我慢してください。」

悠「把握。ハブ酒のむ?」

氷室「濃そうですね。」

崇「臭いはあるが…癖になる。」

澪「グラス置いときますね」

崇「あぁ。」

氷室「ありがとうございます。」

悠「んじゃま…せっかくの帰国なので俺が注ぎましょう。」

氷室「これは、嬉しいですね。いい思い出になります。」

悠「それは大袈裟。」

崇「まったく…お前はいちいち演技がかってるな」

氷室「本心なんですけどね…。」

崇「ふん、その減らず口がか?」

氷室「いえいえ、私なんて、悠さんには及びませんよ。」

崇「確かにな。」

悠「ちょいまて、なんで俺が標的になってる。まるで俺が舌先八寸みたいじゃないか」

崇「八枚舌だろ。」

氷室「口先の魔術師の一人では?」

悠「……。」
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