ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

紅「悠ってさ、人付き合いが嫌いなのか?」

悠「なんだその藪から棒を突き出した人格否定は……」

紅「いや、ほら、集団行動が苦手ってよくいうじゃん。」

悠「あぁ、それで人付き合いが嫌いかって……もっと前後に説明をいれろよ。思わず、いいえ、壁から釘ですってボケれなかったよ。」

美喜「ボケる必要は無いんじゃない?」

悠「俺がボケないと、ニンジンの入ってないカレーみたいになるぞ」

澪「……は?」

悠「なんとなく物足りないだろ。」

澪「また、微妙な…ニンジン嫌いならむしろ喜ばれないか?」

悠「なかには俺のこと嫌いなやつだっているからな。」

ともき「悠=ニンジンみたいな話しになってるぞ。」

悠「なんの話だったけ?……ああ、十分間息を吸い続けて、十分間吐き続ける特訓をやるって話だったよな。」

ともき「古代の戦士とでも闘うのか?」

悠「サンライトイエローオバードライブ!」

紅「そろそろいいか?」

悠「あ、はい。どうぞ」

澪「紅のスルースキルのレベルが上がっている…」

千夜「お前……犬とか猫は好きだよな。」

悠「動物は好きだよ。嘘つかないからね…」

千夜「ほぅ…」

悠「どかしたか?」

千夜「いや…なら、そのままの意味で女は嫌いか?」

悠「…別に。千夜ちゃん、こそどーなのよ?」

千夜「俺は興味がないだけだ。質問を変えるぞ男はどうだ?」

悠「別にぃ。」

ともき「……なら、人間は?」

悠「……」

「「「……」」」

悠「……別に。ただ、人間も動物だろ。」

紅「なら、犬や猫よりは好きってか?」

悠「さぁてねぇ。まぁ、嘘をつく分は人間のが面白いかなぁん。いっひっひ。」

ともき「お前らしい答えだよ。」

悠「っか、アレだ。適当いってるけど、本当に嫌いなら日常的に話したりしないっての。ただ本当に集団行動が苦手ってだけだよ。」

紅「うーむ、ともきゅん。嫁的にあれでいいのか?」

ともき「……紅君?誰が誰の嫁ですか?それに、ともきゅんて…」

悠「そうだぞ。ともきの嫁はつかさで、俺とともきは互いの隙間を生める愛人関係だ。」

ともき「リアルな解答やめろ」

悠「いっひっひ。否定はしないんだ。」

ともき「した所で丸め込まれるからな。」

悠「やだなぁ。丸め込むなんて、反論できないような言い方するだけだよ~。」

ともき「同じだろ…。ったく、本当にのらりくらりと…」

悠「ネゴシエーションのポイントはな、大事なことは必ず相手の口から言わせることだ。うしゃしゃしゃ。」

千夜「笑いかたがうぜぇ…」

順市「ちわっ」

要「ども。」

美喜「いらっしゃい。また、野郎人口が増したわね。」

澪「野郎人口て…」

悠「なんか、最近は野郎祭りだからな。むさ苦しくてたまらん。まぁ、ともきはむさ苦しいカテゴリーの男じゃないけど」

美喜「じゃあ、どういうカテゴリーよ」

悠「ともきはな(かわ)いい顔のカテゴリーだ。」

ともき「いま、なんか余計なのついてただろ。」

悠「やぁん、勘が鋭いんだからぁ。チュッ」

ともき「手の甲にキスをするな!」
94/100ページ
スキ