ｰ小鳥遊邸(庭)ｰ

悠「はあぁ…」

要「帰ってきてそうそうに飲みながら、ため息なんて精神面的によくないよ？」

ともき「何かあったか？」
悠「おぅ…なんか知らんがラスタで強化合宿するとか話が勝手に盛り上がってな…気が重いんだ」

ともき「強化合宿？」

悠「まぁ、肉体言語主義の方々が夏場にバテて身体を鈍らすのが嫌だからって集団で身体を動かそうって感じだ。」

要「それで、小鳥遊君の家が合宿先なんだ。」

悠「断ってきたけどな」

ともき「ちなみにメンツは？」

悠「亮、紅、千夜、戌塚が居た。澪は傍観してたな」

ともき「それ、無理じゃないか？」

悠「だよなぁ。っか、今日も女気ないなぁ。ラスタでも家でも野郎に囲まれてるよ…」

ともき「お前が呼んだんだろ！」

悠「だってぇ…晩酌の相手が居ないと寂しいんだもん。」

ともき「要くんが居るだろ。」

悠「要ちゃんは飲めるけど飲まない子だから、相手してくれないし。まおに飲ませる訳にはいかんし。かといって、バロンはすぐ酔うし…」

要「バロンに飲ませたことあるのかよ？！」

悠「昔はよく晩酌に付き合ってもらったよ。ほら、独りだったし。」

ともき「おぃおぃ……マリオは？」

悠「バカをいうな。マリオ様に下々と同じ酒を飲ませれる訳がないだろ。ちゃんと刺身を用意したよ」

要「うわぉ…マリオ「様」なんだ。」

悠「あんなに綺麗で、可愛くて、賢くて、スマート、気品溢れて、柔らかくて、いい匂いで、綺麗で、にくきゅうがプニプニピンクの猫、否！否！否！お猫様なんだぞ？」

要「いま、綺麗って二回いったぞ」

悠「……かなめちゃん？マリオが…綺麗じゃない…と？そんなわけないよな？ないよな？ないよなぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なぁ？なあぁ？」

要「ｿﾞｯ…」

ともき「止めとけって。その髪で悠がやると、下手な映画なんかより十二分に怖い。」

悠「はまり役みたいに言うなよ…まるで、俺がヤンデレみたいじゃないか」

要「そうにしか見えなかった…」

悠「俺はどちらかといえばデロデロかな。」

ともき「溶けたアイスか。」

悠「いや、もっとこー…粘っこくてー…白濁でー…」

ともき「それ以上いうなら帰るぞ」

悠「俺の相手をしてくれないともきなんて、ともきじゃない……」

ともき「ヤンデレてる。ヤンデレてる。」

悠「いっひっひ。」

要「……二人って本当に仲いいよな。」

悠「いやいや、俺らは仲がいいってのじゃ無いな。」

ともき「……」

要「？」

悠「ともきは俺が見ててやらないとダメなんだよ。」

ともき「…勝手をいうな。」

悠「いっひっひ。まぁ、まぁ、照れるなよ。」

ともき「照れてないっーの！」

悠「っとまぁ、こんな感じだ。」

要「どんな感じかは解らないけど…二人の関係は深いのが解ったよ。」