ｰラスタ･ラヴ(7/9/夜)-

悠「世の中には不遇の死を遂げる者もいる。」

ともき「それはどのニュースの話だ?」

悠「ニュースの話ではないんだが……。」ダンサーのイサドラ・ダンカンをしっているか?」

マリア「ダンサーのインサイダー・ダンカンこの野郎?」

福太郎「色々と違っとるね。」

悠「わざとだろ」

マリア「ハァイ!!」

真樹「元気のいい返事」

マリア「それで、誰なんですか?そのタサドラ・ダンカンさんって。」

ともき「というか、よく一回で名前覚えられたな…。」

悠「首に巻いていたロングスカーフが車のホイールキャップに挟まって窒息死したんだ。」

真樹「ひぇっ。」

神姫「ずいぶんな死に方ね。」

悠「具体的には……プロメ」

プロメ(仮)【1927年9月のある日、ダンカンは新車のコンバーチブルで運転の練習をしていた。しかし、座席の背にもたれたとき、スカーフが絡まって首を圧迫。彼女の体は座席から路上へと、引きずり落とされてしまった。】

マリア「わー……なかなかの不幸ですね。」

福太郎「刑事物とかのトリックで使えそうやね。」

悠「テグスとかにしてな」

ともき「それは首が落ちるだろ」

神姫「そっちのほうが猟奇的で話としては盛り上がりそうだけどね。」

悠「奇妙な死を遂げてる人間はほかにもいる。ジム・ヘンゼルは知ってるか?」

マリア「はい、知らないです。」

ともき「いちいち返事に力入れなくていいからな。」

悠「ジム・ヘゼルデンは、セグウェイ社のオーナーだ。」

真樹「奇妙な死ってセグウェイに轢かれでもしたの?」

マリア「轢かれても死ななそうですけどね。」

悠「おしい」

ともき「惜しいのかよ!?」

プロメ(仮)【セグウェイ社を買収してからまだ1年にも満たない2010年に、イギリス・ヨークシャー州の自宅近くでセグウェイに乗っていたところ、高さ30フィート超の崖から川に転落した。】

福太郎「運転ミスのほうか。」

マリア「セグウェイって一瞬だけ騒がれましたけど結局浸透しませんでしたよね。」

悠「まぁ、公道とか走れないし、いろいろと実験段階だからな。買ったとして家の周りゴロゴロ走らせたりしたって楽しくないだろうし。」

ともき「あれって買えるもんなのか?」

悠「10万ぐらいで買えるぞ。まぁ、それ買うなら電動キックボードとかのほうがいいと思うけどな。」

神姫「電脳キックボードもいろいろと言われてるけどね」