ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】10

ーラスタ・ラヴ(6/27/夜)-

悠「ヤバいヤバい。普通に煮え死ぬかと思った。」

ともき「煮え死ぬってなんだよ。」

優日「釜茹でかな?あっ!!」

福太郎「どしたん?」

優日「釜茹でうどん食べたい!!」

真樹「この暑さの中!?」

優日「暑いときには熱いものを食べてキンキンに冷えたビールをね流し込むんだよ?」

悠「それは最高だな」

福太郎「犯罪的すぎる」

摩耶「グッド!さすがだねぇ!」

優日「ふふんっ。」

金剛「なんだこれ」

福太郎「いったん話を戻して煮え死ぬってなにしとったん?」

悠「梅酒用の瓶を煮沸消毒してたんだ。」

優日「それは煮えそう」

ともき「アルコール消毒のが楽だろうに…。」

悠「いや、それはそうなんだけどな。どうもコロナとかあるし煮沸のほうがいいと思ってな。」

ともき「ああ、なるほど。」

真樹「そんなに梅酒つくるの?」

悠「梅酒だけでなく、果実酒からシロップまでいろいろと作るんだよ。家でも使うし店でも使うからな。」

摩耶「悠君の作る果実酒って美味しいよね。切れがあって」

ともき「……ちょっといいか?」

悠「なんだ?」

ともき「果実酒って……違法な物じゃないよな?」

悠「ダイジョウブダヨー」

ともき「うぉい!」

真樹「え、なんで?普通に梅酒とか作ってる人いっぱいいるのにダメなの?」

金剛「作り方次第ではアウトになる。」

摩耶「自家製のお酒を作ることは酒税法違反になるからね。」

優日「密造酒はこっそり作って自分でさっさと飲むことが大事だね。」

ともき「密造をするんじゃない」

悠「いやいやしてる奴なんてごまんといるから」

福太郎「んっ、まぁ居るんは居るやろね。」

真樹「梅酒はいいんだよね?どこからが線引きなの?」

悠「「蒸留酒に漬け込むリキュール」ならセーフ。」

プロメ(仮)【正確に言うと「アルコール度数が20%を超えるお酒」なら、どのお酒でも漬け込んでリキュールにすることは可能です。】

真樹「ふーん……ならワインとかは?」

悠「アウト」

真樹「アウトなんだ」

優日「普通にワインに梅を漬け込んでもよさそうなんだけどね。」

プロメ(仮)【その理由は「酵母によるアルコール発酵」にあります。酵母菌はアルコール20%以上で死滅します。しかし逆に言えば、ワインのような低アルコールのお酒だと酵母菌は生きており、発酵が始まってしまいます。この時点でリキュールではなくなり、醸造酒となるからNGというわけです。】

摩耶「作ったら黙って自分で飲み切る、これが回答だよ。」

優日「完璧だね。」

ともき「完ぺきではないんだよなぁ。」
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