ｰラスタ･ラヴｰ

ともき「よす。悠。」

稲葉「あら、ともきくん。ちぇき」

悠「お、ともき。ちぇき。どした？」

ともき「拳二さんが夜に飲みにいくから空けとけって連絡入ったぞ。」

悠「なんで、ともきに…」

ともき「どうせ携帯持ってないだろ。」

悠「……いや、違うよ。家で充電中なんだ。」

ともき「さっき掛けたら真桜ちゃんが出たぞ？」

悠「ぐぅっ…」

ともき「寝るな！」

悠「おぉう、都合が悪いことを聞きたくないという信号が脳波に作用してついつい睡魔が」

ともき「都合のいい睡魔だな…」

悠「んー…っか、拳二と飲みかぁ……あ、澪。悪いけどノンアルコールにしてくれ。」

澪「わかった。」

美喜「へぇ…自重できるんだ。」

悠「先に酒入れてて、拳二に付き合ってたら本気で身が持たん。アイツと飲むのは前半は良いけど後半はマジでつらい」

ともき「そうなのか?」

悠「「そ」と「の」間と最後に「ー」をつけてもう一回。」

ともき「……そーなのかー」

悠「うむ。拳二はとにかく飲ますからな。自分が呑むペースに強制的に合わさせてくるからシャレにならんこっち日本酒、あっちビールだぞ。そんなんでカバカバ呑まされたら誰だってペース崩れて、ガタガタになる」

ともき「そりゃ大変だな」

稲葉「けど、付き合うのよね」

悠「まぁ…拳二にとって俺は数少ない堅気の親友だからなぁ。付き合ってやんないと可哀想だろ。」

稲葉「クスクス。素直じゃないのね。」

悠「おいおーい、俺は素直すぎるってご近所じゃ有名だぜ?」

ともき「すいません。この、グァバカクテルってノンアルコール?」

澪「ああ。子の夏のメインノンアルコールかくてるだ。」

しんご「アルコール入りにするなら、グァバフィズにするけど」

稲葉「じゃあ、グァバカクテル二つお願い。」

悠「シカトなんか嫌いだーー!!」

美喜「あ、出てった。」

ともき「元気なやっちゃ…」

稲葉「くすくす。そこが悠のいいところじゃない。」

澪「冷静だな。」

稲葉｢ともきくんは悠にフラグ立てられてるからね｣

ともき「ブッ!!ゴホゴホッ…へ、変なこというな」

稲葉「あら、私の見込み違いじゃなかったら……ともきくんはフラグあるわよ?」

しんご「それ、なに判定だ」

稲葉「興味あるの?」

しんご「いや…別に。」

稲葉「なら、勝手に話そうかしら、悠のフラグメイカーには癖みたいなのがあるのよ。ひとつは二人きりで話したことがある。ひとつは悠の目をちゃんと見たことがある。さらにそれは老若男女関係なし。」

ともき「冗談だろ」

稲葉「確証はないけどね。けど、身に覚えがあるんじゃない?この中なら…澪君、美喜さん、ともきくんは該当するけど、しんごくんはまだ二人きりも悠の目を見たこともないでしょ?他にも、翡翠ちゃん、海ちゃんはフラグあり。けど、星凪ちゃんは悠と二人きりでは話してないから立ってない。はなちゃんも悠の目は見たことないでしょ?」

ともき「……」

澪「……」

しんご「……」

美喜「……ちょっと…私は別にフラグなんか立ってないわよ。」

稲葉｢くすくす。確証はないわよ。ただ、私と禅君の昨日のツイッターでの会話がそんな無いようだったからいってみただけよ。｣

ともき「おま…不特定多数が見るかもしれないものでなんっーことを…」