ｰ小鳥遊邸(庭)ｰ

要「来て早々、野菜抜かされるとは……」

悠「働かざる者食うべからずだ。まぁ、俺は働かなく食うけどな。タダメシ最高」

要「うわぁ…マダオだ。」

悠「どのマダオ？」

要「まるっきり、だらしない、おばか」

悠「はん、その程度じゃダメージゼロだぞ。」

真桜「まおうを、だきめたい、おれ。なの」

悠「そんな願望ねぇ！」

要「やぁ、真桜ちゃん。今日は世話になるよ。」

真桜「あぁ、キロミリ。ゆっくりしていけなの」

要「あだ名になってる？！」

悠「しばらくは、㌔㍉が固定だぞ。」

要「嫌だ！真桜ちゃん誤解だからね！」

悠「まお、汗でワンピースが透けてきて、ピンクなサクランボが見えてるぞ」


要「なんだと？」

真桜「今まで部屋にいたのに汗かくわけないなの～」

要「小鳥遊君！謀ったな！」

悠「要ちゃんはロリ～だな。」

要「違う！あれはその……脊髄反射だ」

悠「それもどうだろうな…」

真桜「ま、ロリ好きに悪い奴はいないなの。」

要「ロリじゃないから！」

真桜「神崎は往生際が悪いなの。悠みたいに認めろなの」

悠「あらやだ、飛び火きたわ。」

真桜「ま、冗談はさておき……玄関に客が来てたぞなの」

悠「ぁん？」

零夜「うっす！よっす！おっす！零夜君だぞ！泣いて喜ぶといい」

悠「ぁん？」

零夜「うわ…前後同じで、メンチ切られたよ」

悠「いや、なんで俺んち知ってる？」

零夜「翼に聞いたずぇい。ついでにそこの人に道案内頼んだ。」

紅「ちぇき～。」

悠「紅…何しに来た……」

紅「この時間帯に足を運んだのは夕食をご馳走になりにきた以外ないだろ。」

悠「うん、帰れ。」

零夜「友達になんて事言いやがる！修正してやるから歯ぁ食いしばれ！」

悠「花壇の近くで暴れたら何も食わさんし出禁にするぞ…？」

零夜「暴力はなにも生まないな。」

紅「ということでゴチになります！」

真桜「うるさい奴らだな…なの。」

悠「はぁ…いいけど、今日はもう今作ってるのしか出さないぞ。」

零夜「悠の初手料理GETだぜ！」

紅「ところで、そっちは？」

要「あ、あぁ、訳ありでちょっと今日泊まらせてもらう、神崎要です」

紅「要くんか。よろしく、赤木皇。通称、紅だ。」

悠「うっし、じゃあ飯にするか。夏野菜カレーだ。」

「「「いただきます！」」」

零夜「庭でカレーとはなかなか乙だな。しかも美味い野菜ごろごろだし」

紅「中身は？」

悠「カボチャ、トウモロコシ、玉ねぎ、人参、トマト、枝豆、アスパラ、水菜。要ちゃん、ご苦労だったな。」

要「まぁ、このカレーで報われたよ。っか、小鳥遊君の裏庭は菜園だな。」

悠「真桜がしっかり育ててるからな。」

真桜「……」

紅「嬢ちゃん、どした？」

真桜「いや、別になんでもないなの…」