ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】9

ーラスタ・ラヴ(4/11/夜)-

悠「切なさと愛しさと心強さとー」

ともき「……」

悠「竜巻旋風脚!」

ともき「なんでだよ!」

福太郎「映画のストリートファイターの主題歌やったんよ。」

悠「だからこの部分だけ脳にこびりついてるんだよなぁ。」

ともき「言い方」

マリア「そんなに思い入れがあるんですか?」

悠「当時ストリートファイターは大ブームだったんだよ」

金剛「ゲーセンでもストリートファイターだらけだったな」

マリア「……え、それはリアルな方ですか?」

摩耶「それは当時でなくても今でも大ブームだから」

悠「365日どこかで必ずストリートファイトは行われてるもんな」

ともき「それはストリートファイトじゃなくてただの事件だろ」

悠「似たようなもんだから」

ともき「ちげぇよ。」

悠「事件といえば2006年の北海道小樽市で珍事件があったのを知ってるか?」

マリア「その情報だけで知ってるって言える人はいないと思いますよ。」

京「何が起きたの?」

悠「事件は大手私鉄の「京成電鉄」に務める39歳の男性課長が札幌での会議に出るため出張するところから始まる。」

マリア「仕事で北海道に行けるとか羨ましいですね。」

悠「それはない」

マリア「……ああ、悠さんはそうですよね。」

福太郎「寒いところに行くんが拷問みたいなもんやしね。」

悠「話しを戻して会議が終わると翌日は土曜だったこともあり、男は千葉へ帰らずそのまま「小樽」に向かう」

真樹「観光かな?」

摩耶「小樽といえば海鮮だよね」

悠「その後コイツはコートに身を包んで、深夜0時に街に繰り出し、小樽駅前の商店街でベンチに座っていた20歳の女性を見つけると、彼女の前に立っていきなりコートを脱ぎ、男は「セーラームーン」のコスプレを華麗に披露すると、お次はスカートをめくって網タイツ越しにおイチモツを見せ、さらに衝撃で固まっていた女性のおっぱいを揉みしだいた。」

ともき「待て待て待て待て!」

福太郎「凄い……情報量が多すぎる。」

悠「そんなわけでコレが小樽に来た目的なわけだが」

金剛「いや、どんなわけだよ」

悠「ただ見知らぬ土地ならバレにくいと踏んで犯行に及んだものの、コイツは一つだけ大きなミスを犯していた」

マリア「存在そのものがミスでは?」

京「なにをミスったの?」

悠「なんと土地勘がなさすぎてすぐ近くに交番があったことに気付かず、女性がそこへ駆け込むと速攻で警官が来て強制わいせつの容疑で逮捕された。」

真樹「ポンコツすぎる。」

悠「そんなわけでこの事件を知ったネット民は男を「セーラー課長」と名付け「性裸ムーン」「嗜好回路はショート寸前」などセーラー大喜利で盛り上がっていた。」

福太郎「発想が天才のそれ」

ともき「というか何やらかしてんだこの男は……」

悠「まさに珍事件だろ。チンだけに!」

ともき「やかましい」
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