ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ードリーム・クラブー

受付「いらっしゃいませ!ようこそドリームクラブへ!一緒に過ごす女の子を指名してくださいね」

拳二「どうするよ?」

悠「っか、なんでまた俺拉致られてんだ……終いにゃキレるぜ俺も。」

拳二「んだぁ?いいだろぉよ。タダで呑めて女の娘とおしゃべりできんだから」

悠「お前に貸しつくってるみたいで嫌なんだよ…」

拳二「こまけぇこたぁいいから選べよ。」

悠「…じゃあ、雪で」

受付「ご指名は、雪さんですね。かしこまりました。」








雪「セッちゃんだよ!今日もありがと」

拳二「かっかっか。セッちゃん、コイツお熱なんだぜ」

悠「やかましいよ。」

雪「あはは、じゃあ、お兄ちゃんまずは飲み物を選んでね。」

拳二「ボトルで日本酒頼むわ」

悠「おぃおぃ、ボトルかよ」

拳二「かっかっか。セッちゃんはウイスキーでいいか?」

雪「うん。はい、お兄ちゃんどうぞ」

悠「どうも。」

拳二「ふぅ。暑くなってきたし夏は冷酒だよな」

悠「まだ、梅雨だろ。ぷはっ」

雪「お兄ちゃん達グラス開くの速い!」

悠「セッちゃんはゆっくり飲んでくれていいよ」

拳二「いやいや、ガンガン呑んでくれよ」

悠「無茶させんなよ」

雪「あ~今、セッちゃんの事、子供扱いしたでしょ!ちゃんとどんどん呑めるよ!コクコクっ」

悠「ウィスキーいっき呑みは……って、やっちゃったよ」

雪「う~…」

悠「平気か?」

雪「へいき~、あのね、セッちゃんは前の職場でケーキ作りのアシスタントをしてたんだよ。でね、今はお客さんの相手しながらなんとおつまみもつくってるの!すごいでしょ~」

悠「(ほろ酔いだな)世界一のパティシエを目指しているんだよな。前の職場はケーキ屋か洋菓子店?」

雪「イエース!けっこう有名なケーキ屋さんだったんだよー。でもね、そこの店長が最低でね。だから、あったまきて、やめちゃった。」

悠「店長となんかあったのか?」

雪「店長ったらさー。セッちゃんの新しいレシピを採用してくれなかったんだよ!ヒッドイよね!」

悠「は?店を辞めた理由ってそれだけか?」

雪「そうだよー」

悠「いやいや、そんな最初からうまくいかんだろ」

雪「お兄ちゃんは店長のみかたなのー」

悠「味方っかなぁ……」

拳二「かっかっか。まぁいいじゃねぇか店をやめなかったら、俺らはセッちゃんに会えなかったわけだしな。なー、セッちゃん」

雪「だよねー!」

悠「まぁいいけど…っか、セッちゃんって化粧してない?」

雪「あ、お兄ちゃん正解~。けど、お兄ちゃんはお化粧したセッちゃんみたみたいと思う?」

悠「俺は今くらいがいいかな。拳二は?」

拳二「した方がいいんじゃね。セッちゃんは胸がない分もっと大人っぽくならねぇとなぁ」

雪「かっちーん!セッちゃんだって胸くらいちゃんとふたつくっついてるよ~!」

拳二「かっかっか。わりぃわりぃ、見えなかったわ」

悠「このおっさんは…」
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