ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】9

ーラスタ・ラヴ(3/3/夜)-

悠(女)「ひな祭りは女の子の祭典」

優日「つまり……鈴猫さんを祀ればいい、と」

悠(女)「パーフェクトだ」

鈴猫「何もかもが間違ってる。」

吉音「ちらし寿司、雛あられ、菱餅!」

悠(女)「さっきも聞いたなぁ」

マリア「さっきは肉もマシマシでしたから、別物ですよ」

吉音「お肉もいいの?」

優日「魚と野菜もいいよ」

吉音「すごい何でもありだね!!」

想「目的が変わってきていますよ。」

吉音「ひな祭りの目的って……なんだっけ?」

悠(女)「元々は上巳の祓いだな。」

吉音「なにそれ。」

神姫「穢れを払う意味合いで、紙や薬草で作った「ひとがた」で体を撫で祓い、穢れを移した「ひとがた」を川や海に流すって祭事よ。」

想「現在でいう、「流しびな」とかはその名残ですね。」

吉音「へー……けど、女の子のお祭りって感じじゃないね。」

鳳「歴史的な話でいえば平安時代になると、宮中や貴族の子どもの間で人形遊び(ままごと)が流行になったわね。ままごとは「飯事」と書き、ご飯を食べるところやお祭りの情景などを紙人形で再現して遊ぶ、ということが現在のおままごとの起源とする説もあるわ。」

ゆうな「リアルおままごとかな」

ゆえ「ひるどらよりどろどろするぜぇ……。」

マリア「貴族ですしね。むしろドロドロしてないわけがない……ですね。」

鈴猫「えぇ……そういうものなの?」

神姫「わりと海外のドラマとかだよく使われている題材よね。」

優日「日本でも結構マンガであるよね。王宮とかの恋愛ドロドロ系」

鳳「続けていいかしら?」

マリア「あ、すいません。」

優日「どうぞどうぞ」

鳳「この遊びを、飯事という言葉とは別に「小さい、かわいらしい」「大きいものを小さくする」という意味の「雛」「ひいな」という言葉を用いて「ひいな遊び」「ひいな人形」と呼ばれていたわ。」

優日「ひんなひんな」

ゆうな「チタタプチタタプ」

ゆえ「ごーるでんかむい……!!」

悠(女)「話が変わってきてるぞ。」
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