ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ーラスタ・ラヴー

将也「このデータで、読み込み速度を早くできるんですか?」

禅「は…い。まぁ……FOMA電波が…入る…ことが…条件です…が」

稲葉「それにかなり熱量があがるからオーバーヒート防止に冷却シートは購入したほうがいいわよ。夏場だと特にね」

将也「なるほど、助かりますよ。古川先輩、禅さん」

禅「いえ…いえ。この…くらい…なら…お安い…ご用です」

悠「ちぇき~。お、電脳組じゃん」

ともき「電脳組って…」

悠「澪、将也はなに飲んでる?」

将也「あ、いや…」

澪「ソルティドックだ。ちなみに二杯目」

将也「ちょ、バーテンさん…」

悠「コイツは~、店にくるなとはいわんがせめてノンアルコールにしろよ。」

稲葉「それって、悠がいえる台詞なの?」

悠「俺はいいんだよ。素行も悪いし、問題ない。けど、将也はそれなりにいい内申なんだぞ」

将也「そうかな?」

ともき「ああ、三年でも結構噂だぞ。かなりレベルの高い一年だって。」

将也「いやいや、ともき先輩とか、桐山先輩とか、岡崎先輩や悠とかが揃ってる三年の方が噂は絶えないですよ?」

ともき「俺の噂じゃなくて悠だろ」

将也「いや、ともき先輩も結構良いですよ。悠の場合は半々いや、悪い方が多いかな」

悠「うるへー。っか、俺としては小言はいいたくないんだよな。ただ、まゆがなぁ…」

将也「うっ…」

ともき「まゆがどうかしたか?」

悠「まゆは将也の成績をしって、結構気にかけてるんだよ。ま、生徒会に将也の名前が増えるのも時間の問題だろうな」

将也「うぇ~」

悠「いっひっひ。そうなってくれたら俺も仕事が減って良いんだけどな」

ともき「仕事っていつも逃げてるだろ」

悠「逃げても最終的には捕まってる。っか、それなりにやることはやってるんだぞ」

澪「たとえば?」

悠「資料並べたり、資料並べたり、資料並べたり。」

ともき「それだけかよ!」

悠「会長補佐ってもやることって、俺の場合力仕事なんだよな。前なんか使わない椅子とテーブル倉庫に全部運ばされたりしたし。」

澪「それってただ良いように使われてるだけじゃないのか」

悠「いうな。辛くなる。」

将也「坂神会長も容赦ないな…」

悠「いずれは将也もそうなるんだよ。」

ともき「いや、そんな雑用は悠だけだと思うぞ。」

悠「俺がんばれ。超がんばれ」

まゆ「君の場合はただでさえ授業をさぼったりしているんだから、そういった雑用でチャラにしているんだ。お礼をいわれても、文句をいわれることは無いはずだけどね。」

悠「まゆ?!」
将也「坂神先輩?!」

まゆ「まったく、星崎くん…お酒なんか呑んで…君は!!」

悠「ま、待て。まゆ。そう、将也を怒鳴ってやるな」

まゆ「君もだよ!!」

悠「あ、まゆ。将也が逃げたぞ!」

まゆ「なっ?!」

将也「いや、居ますよ」

まゆ「っ…悠!!って、あれ?」

稲葉「逃げたわよ」

まゆ「なっ……」

ともき「ミスデレクションだな。しかも、悠自身が囮か」

まゆ「なに?」

禅「将也くんも…逃げ…ましたね…」

まゆ「……」

稲葉「クスクス、悠に一本取られたわね。」

まゆ「はあぁ…中山君。彼をどうにかしてくれないか?」

ともき「そりゃ…無理だな。」
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