ー談話ーラスタ・ラヴへようこそ【Ⅴ】9

ーラスタ・ラヴ(2/8/夜)-

悠「うっすらと雨が降ってて魂まで凍えそうだ。」

ともき「それほどではないだろ。」

マリア「魂の一つや二つ凍えたって問題ないですよね。」

悠「おれの熱い魂は一つしかない定期」

摩耶「安そうな魂を3つ4つ持ってそう」

悠「おいおい、例え複数あったとしてもおれの魂はお高いぞ♪」

摩耶「は?」

悠「なんでキレられてるのか」

プロメ(仮)【コレガワカラナイ】

マリア「分からない事もない気がしますけど。」

悠「ん?どういう意味かな?」

マリア「まぁ、それはいいじゃないですか。」

悠「聞かせてみろよ、オラァン!」

ともき「キレんなよ」

悠「すまんすまん、寒くてつい頭がカッカッしちゃうんだ」

金剛「寒いのに振ってん低いってどうなんだ。」

悠「寒いから怒りの沸点も低くなってるんだよ。」

マリア「要するに?」

悠「寒いのが嫌いっ!」

京「なるほど、分かりやすい」

悠「だろ?」

ともき「だろ、じゃねぇんだよなぁ。」

悠「……よし、アホな犯罪者の話をしようか、プロメ」

プロメ(仮)【5人の少年らが、窃盗を目的にフロリダの住宅に侵入しました。彼らは家の中で、白い粉が入った2つのツボを見つけ、この家は大当たりだと歓喜に沸き上がった。彼らはそれを、コカインかヘロインの粉だと勘違いしていました。そして、そのツボから取った粉を夢中で鼻から吸い、ハイになった。】

金剛「フロリダの治安はどうなってんだ」

悠「海外やぞ?お察しさ」

摩耶「けど、勘違いしてって事はコカインとかじゃなかったってこと?」

プロメ(仮)【コカインでもヘロインでもなく、その2つのツボは骨つぼであり、中に入っていたのは、家主の亡くなった祖父と飼い犬2匹の遺灰でした。】

マリア「えぇ…。遺灰って……しかも犬のって……。えぇ……。」

福太郎「しかも、それ吸ってハイになっとったんよな?」

プロメ(仮)【そうなりますね。】

福太郎「なんでやの」

悠「プラシーボ効果かな」

ともき「プラシーボっていうのか、この場合?」

悠「身体に悪くない物でハイになれるんだから……まぁ、プラシーボじゃないかな」

真樹「いや、犬の遺灰吸って身体に悪くない事はなくない?」

マリア「良くはなさそうですね。」

悠「まぁな」

京「それで結局捕まったのか?」

プロメ(仮)【少年らは別の侵入窃盗で逮捕され、窃盗品の中にこれらの骨つぼが見つかったことで、この事実が明らかになりました。】

ともき「大事に取ってたんだな……クスリの入った壺と思って……。」
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