ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ー和龍軒ー

千夜「らしゃいませ…。」

ともき「ちわっ。」

千夜「お前か…なんにする」

ともき「和龍すぺしゃるで頼むよ。まだまだチケットはあるしな。」

千夜「けっ。物持ちのいい野郎だな。」

ともき「千夜がいっぱいくれたからな。今年の夏中使っても、お釣りが来るんじゃないか?」

千夜「ふん…お前にはそれだけ世話になった。文句はねぇよ」

ともき「俺はって、より…」

あずみ「いらっしゃいませ。ご新規様二名です」

優日「やっぱりラーメンならここだね」

将也「俺、直接来るのは初めてっすよ。」

優日「そうなんだ。あれ、ともきくん。」

ともき「よっす。二人して夕飯か?」

優日「うん、将也君がご馳走してくれって。私の方が年上なのにね。」

将也「はは、まぁ、いいじゃないっすか。優日さんとデート出来たんだし夕飯くらいおごるよ」

ともき「デート?」

優日「うん、デートかな。本屋とかショッピングに付き合ってもらったんだ。」

将也「まぁ、ぶっちゃけたら偶然あっただけなんだけどな。」

ともき「なぁんだ。」

千夜「どーでもいいけど、注文は?」

将也「あ、俺は和龍すぺしゃる。優日さんなんでもいってください。」

ともき「あ、将也。それはまずい…」

将也「えっ?」

優日「和龍すぺしゃる大盛りと焼き餃子、五目チャーハン、生春巻きと唐揚げ、それと焼売を取り合えずおねがいします。」

将也「……え?」

ともき「優日は…見た目はあれだけど、悠並みに食うぞ。」

将也「マジかぁ…」

優日「あはは。大丈夫おごらせたりしないよ。自分の分は自分で出すし、ともきくんがラーメンチケットもってるし」

ともき「あれ?俺狙い?」

優日「えへへ。」

ともき「はぁ、負けたよ。千夜、将也と優日のラーメン代はチケットからだすから此方で清算してくれ。」

千夜「…お前も甘いな。」

優日「いや、ともきくんは優しいんだよ。」

千夜「はん、それが甘いってんだよ。だから、悠がつけあがる」

ともき「いや、悠は…俺の有無以前の問題だから」

将也「そういえば、悠と一緒じゃないんだな」

ともき「なんか、今日は拳二さんと呑みにいくとかなんとか」

優日「いいなぁ」

将也「あれ、羨ましがるところ?」

優日「拳二さん、すごく面白い人だし。」

ともき「いや、面白いっていいのか?」

優日「悠なんか、毎回おっさんとか、ゴリラっていってるし」

将也「悠と同じたち位置で考えないでくださいよ…終いには危ない目にあいますよ?」

優日「その時は助けてね。」

将也「悠にでも頼んでください…。」

ともき「千夜なんかもありじゃないか?」

優日「あ、たしかに。千夜君、よろしくね。」

千夜「うぜぇ。こっちみんな。」
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