ー談話ーラスタ・ラブへようこそ~【Ⅰ】6

ー宗方フルーツー

六花「よいしょっと…」

梓「あ、俺が運ぶよ。冷蔵庫までだよな!」

六花「うん、あずにゃん、ありがとー」

梓「ずわっ…と…あ…落ちっ!」

六花「よっと。大丈夫?」
梓「リッカ…聞くまでも無いだろうけど、誰に言われた?」

六花「悠くん。」

梓「やっぱりな…その呼び方は止めてくれ。」

六花「うい。じゃあ、梓くん、そこの果物全部冷蔵庫に入れておいてー。わたしはカットフルーツつくるから」

梓「はいよ。」

紅「ちぇき~。お、梓バイトご苦労だな。」

梓「ういっす。紅は……喧嘩帰り?」

紅「おぅ。弱小チーム同士の小競り合いを止めてきた。」

梓「「止めた」んだよな?」

紅「おう、ちゃんと両チームの頭潰して止めた。明日からはS・ウルフの参加だ」

六花「強制搾取て感じですねー。」

紅「これも崇さんの為だ。リッカ、それ、そのパイン串二つくれ。」

六花「毎度、三百円ですー。」

紅「おう。梓、食えよ。おごりだ。」

梓「あざっす。いただきます。ガブッ」

紅「ガブッ…おー、夏のフルーツだな。美味いわ」

六花「あの~、あたしには奢ってくれないんですかー。」

紅「リッカはいつも勝手に食ってんじゃん」

六花「まぁ、そうですけどねー。」

紅「なら、いいじゃん。」

六花「なんか釈然としないなー」

梓「はは、なら、俺が奢ろうか?」

六花「じゃー、一口かじらせてー。ガブッ」

梓「あっ…一口って、半分以上食われた。」

紅「おしとやかさ無しだな。」

六花「ほーゆのははぶりふくほんどす(こーゆのはかぶりつくもんです)」

紅「そらそうだ」

梓「リッカなら二口で片付けそうだしな。」

六花「余裕だねー。紅さんのも一口いただきまーす。」

紅「おっと。」

六花「む、避けられた」

紅「ガブッ。ごっそーさん。」

梓「二人がバタバタしてると壮観だな。」

紅「リッカは女にしちゃデカイからな。悠よりあるんだろ?」

六花「ありますよー。」

梓「それを抜いてる、紅もスゴいけどな」

紅「いや、それいったら金剛の旦那だろ。日本人であのサイズは規格外だぞ。まだ伸びてるらしいしな。」

六花「子供とかなら3~4人乗りますよねー。」

紅「余裕だろ。っか、あの旦那なら、タンスとか一人で担げんじゃね?」

梓「前、中身入りのビール瓶のケース積み重ねて運んでたぞ。」

紅「なんっー馬力なんだろな。」

梓「筋肉信仰って感じかな。」

紅「やっぱり、俺ももっと肉を着けないとダメかなぁ。」

六花「どの部位に?」

紅「背中と腕だな。崇さんみたいに絞りこみたい。」

梓「あの人って、ワイヤーでできた鞭みたいな腕だよな。鍛えるどうこうでどうにかなるもんじゃなくないか?」

紅「天然物だしな~」
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